森コーチの「89」帽子で逆転勝ち 西武多和田今季初勝利

西日本スポーツ

 先発ローテの柱として期待される2年目右腕が、前半戦最後のカードでようやく今季初勝利を手にした。多和田が6回を5安打3失点。「うれしい。点を取られた後も粘って投げることができた」と笑った。

 2回に2死から連打を浴びて1点を先制され、3回にも2失点。それでも、直後に味方打線が1点差まで追い上げると、「より集中した」とギアを上げた。最速150キロと序盤から走っていた直球を生かしながら、4回以降は変化球の割合も増やして無安打に封じた。

 特別な思いもある。選手、スタッフはこの日から、6月28日に急逝した森慎二コーチをしのび、森コーチの背番号「89」のワッペンが付いた帽子をかぶって試合に臨んでいる。森コーチが亡くなった日に先発したのが多和田だった。故郷沖縄でのロッテ戦で6回途中3失点。その試合後に死去を知らされた。

 「信じられなかったけど、慎二さんの分まで頑張らないと」。森コーチには下半身を使う大切さや投球の基本をたたき込まれた。今季は右肩違和感でファーム調整が続いたが、教え通りに下半身を鍛え抜いて戻ってきた。辻監督も「明るい材料」と目を細めた白星。森コーチの残した“財産”を勝利につなげていく。 (伊藤瀬里加)

=2017/07/11付 西日本スポーツ=

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