ホークス和田9月復帰見えた 糸引く球筋、左肘回復順調

西日本スポーツ

 9月復帰見えた! 5月下旬に左肘の骨片除去手術を受けた和田毅投手(36)が13日、筑後屋内練習場で術後最長となる70メートルのキャッチボールを行った。ここまで順調な回復を見せており、来週の定期検診で問題がなければブルペン投球を再開する予定。現在の状態は「(春季キャンプ前の)1月の終わりくらい」と手応えを口にしており、来月の実戦、優勝争いが大詰めを迎える9月の戦列復帰にも大きく道が開けてきた。

 ■状態「春キャンプ前」

 開幕投手を務めた男を後押しするのは、強い責任感だ。通常通りのウオーミングアップを終え、和田がキャッチボールを始めた。徐々に距離を伸ばし、筑後屋内練習場を斜めに使い70メートルの距離を確保。糸を引くようなきれいな球筋が、順調な回復を証明していた。

 「今日は背中が張っていて、抑え気味に投げたぐらい。親指の付け根(爪の内側)に血豆もできている。これが(固まって)カチカチになれば。(状態は)自主トレ、1月の終わりぐらい。そろそろブルペンに入るというか」

 2月の春季キャンプ直前くらいの状態まで上がってきたことを実感し、練習後の言葉にも充実感がみなぎった。17日には術後約2カ月目の定期検診を受け、問題がなければブルペン投球を再開する。当初は今月末と見込んでいただけに、表情も自然と明るくなる。

 左肘は過去に2度もメスを入れた箇所。そこからの復帰経験があるだけに、慎重さを併せ持ちながらも「ブルペンに入れれば、ペースアップできる」と口にする。和田の目には来月の実戦復帰、そして9月の戦列復帰への道筋がはっきりと見え始めているようだ。

 前半戦は楽天と激しい首位争いを繰り広げたが、12日までの直接対決で2連敗し、工藤政権初の「2位ターン」となった。ここまでの戦いを見ても、両軍の「マッチレース」は続く可能性は高いだけに、シーズン中に百戦錬磨の左腕が復帰できれば、これ以上ない強力な「補強」となる。

 楽天2連戦はテレビでチェック。「ファームで見て能力は知っていたけど、石川と松本裕がいい投球をしていた。ただ、(夏場以降に)彼らが疲れてくるのは当然あること。そういうときに戦力として戻れればいい」。肉体、精神の両面で最も苦しい局面でチームを救うために、戦列復帰への道を全力で歩む。

 ◆和田の今季経過

 ▽3月31日 ロッテ戦で6年ぶりに開幕投手を務め、8回1失点で今季初勝利。36歳1カ月での開幕勝利は球団最年長記録

 ▽4月7日 西武戦で左肘の張りを訴え5回67球で降板。開幕2連勝も11日に出場選手登録を外れる

 ▽同18日 左肘の違和感でブルペン投球を15球で取りやめる。翌19日に関東地方の病院で左肘炎症と診断される

 ▽5月5日 ブルペン投球を17日ぶりに再開。同10日には変化球を解禁したが、その後は状態が上がらなかった

 ▽同22日 神奈川県内の病院で内視鏡による骨片の除去手術を受けた。和田の左肘手術は2007、12年に続き3度目

 ▽同30日 筑後のファーム施設でリハビリ開始。「9月、10月の戦力になれるように、という希望は捨てていない」と話す

 ▽6月22日 約1カ月ぶりにキャッチボールを再開

 ▽7月8日 キャッチボールの距離を60メートルまで伸ばし、「(ブルペン入りは)球宴明けになると思う」と見通しを明かす

=2017/07/14付 西日本スポーツ=

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