福大大濠、逆転勝ち 三浦、冷や汗16強

西日本スポーツ

 福岡大会では春夏連続出場を目指す福岡大大濠が4-1で福岡舞鶴に逆転勝ち。エースの三浦銀二(3年)が今大会初失点を喫したものの、自らの決勝打と粘りの投球でチームをベスト16で争う決勝大会へと導いた。シードの久留米商も東福岡に3-2で逆転勝利。同じシードの真颯館は6-9で京都に敗れた。佐賀大会は鳥栖商の田中大翔(3年)が2失点完投。優勝候補の佐賀商を3-2で撃破した。佐賀大会は8強が出そろった。4強が決まった鹿児島大会はシードの鹿児島実が鹿児島に逆転負けした。

■133球1失点完投

 滴る汗には冷や汗も混じっていた。133球の粘投で、逆転での16強入り。福岡大大濠の三浦は「久しぶりに先制されました」と苦笑いを浮かべた。自身が登板した公式戦では、引き分け再試合となった選抜大会2回戦の滋賀学園戦以来のリードを許したからだ。

 立ち上がりに注意したはずの初回。2試合連続コールド勝ちの福岡舞鶴の先頭打者に、右前打を許してペースをつかみ損ねた。両チームともに中盤までゼロ行進を続ける展開で、最高気温が34度を超える酷暑による疲労も蓄積されていった。

 6回には「暑さで苦しくて、制球が乱れた」と3連打で1点を先制された。今大会3試合、18イニング目での初失点。「(暑い時期も)足をつった経験がないほどで、夏は得意と思っていた」だけに動揺が走った。

 それでも崩れなかった。直後打線が同点とすると、7回は「とにかく先頭打者を出さない」とマウンドに上がって3者連続三振。力投で流れを再び引き寄せ、7回2死満塁の打席では「点を取らないと、また流れが向こうに行く」と右前へ決勝適時打を放った。

 「トーナメントでは厳しい試合が必ずある。ものにできたのは次につながる」。八木監督が胸をなで下ろしたのも、第1シードだった昨夏に絶対的エースの浜地真澄(現阪神)を擁しながら初戦の2回戦で敗れた苦い経験があるからだ。

 当時ベンチで敗戦を見つめた三浦は「負けたら終わりの夏は、やっぱり強いチームも弱いチームも関係ない。気を引き締めないと」と再び夏の難しさを痛感した。1989年以来、28年ぶりの夏切符を目指し、全国屈指の激戦区での残り4試合は隙を見せずに勝ち抜く。 (末継智章)

=2017/07/17付 西日本スポーツ=

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