ホークス工藤監督必死采配 4点差でサファテ投入

西日本スポーツ

■試合前も静動

 転がり込むように3連勝へ飛びこんだ。4点リードでセーブがつかない場面ながら、9回はサファテ。この日最速159キロの力で、試合は強制終了となった。「いやぁもうありがたい。ハァ…」。工藤監督は息を吐いた。「4点差。岡本でも使おうと思ったけどサファテが『大丈夫』と。本当はあんまり…ね。この先もヤマ場はあるんで」。それほど息がつけなかった。

 試合前半はノーガードの打ち合いの様相。6回に1点を勝ち越すと、動いた。捕手の甲斐を交代。三塁打で勝ち越しの足掛かりになるばかりか、そこまでに一時逆転を含む2打席連発をマークしてもいた。指揮官の意図は「もう守ろうということ。この1点を守っていく」。8回は自打球の影響への懸念から柳田を福田と交代させ、遊撃に今宮も入れて逃げ切りを図る。

 その8回に岩崎が追いつかれ、迎えた裏の攻撃で今度は動かなかった。2イニング目の牧田から先頭中村晃が右前打で出塁。続く松田に打たせた。「あそこはもう打たせるしかなかった。(犠打は)考えてない」。結果は右前打で一、三塁に好機が広がり、せきを切ったような4点につながった。

 「マッチ(松田)も逆方向にヒット。何とかしようって気持ちが、すごく出てた。あれでみんな、勢いが出た感じはあった」。松田には4月の試合で同点の9回無死一、二塁でセーフティーバントを命じたこともあったが、この時は2球ファウル後、打たせて三振。今回はバットを信じ、吉と出た。

 試合前から波乱含みだった。到着直前の局地的な雨で、グラウンドは水浸し。打撃練習を確保するために近隣施設の利用も検討したが、フリー打撃をあきらめて球場に残り、ティー打撃だけにした。「5分とか10分、打つために、片道30~40分かけて行くのもね」

 練習は限られ、グラウンド整備でシートノックも省かれたが、代わりに、試合直前のウオーミングアップを念入りに行うよう指示した。「ここのロッカーの冷房で体が冷えないようにね」。ここにも「静」と「動」があった。幾多の判断を経た今月初の同一カード3連勝。「こういう試合を制したのは大きい」と息をついた。 (森 淳)

=2017/07/20付 西日本スポーツ=

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