ホークス工藤監督児童に誓った 来年、藤崎台で球宴指揮

西日本スポーツ

 「熊本オールスター」で必ず指揮を執る! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(54)が20日、昨年の熊本地震で大きな被害を受けた同県御船町の小学校を訪問した。全校児童105人を前に講話を行い、その場で夏休み中に全員をヤフオクドームでの試合に招待することを約束。また来年7月に藤崎台球場で開催される球宴で全パの監督を務めるため、被災地であらためてV奪回を強く誓った。

 鷹の祭典のユニホームに身を包んだ工藤監督が、汗だくになりながら子供らと触れ合った。昨年4月の震災後から、約1年間使用できなかったという高木小学校の体育館。そこには、指揮官と105人の児童らの笑い声が響いた。

 「たくさん元気をもらった。子供たちに会うと逆にこちらが励まされる。はね返す力というか、子供たちは本当に強いなと」

 昨年に続くシーズン中の被災地訪問で、Vへ向けて大きな力をもらった。前日19日は北九州での西武戦。指揮官が自宅に戻った際には日付が変わっていたが、20日は朝から日課のランニングを行うと被災地へと向かった。昨年も益城町の避難所や小学校を訪問し、今年1月にも西原村で野球教室を開催。5月に熊本で行った楽天戦の際にも県庁や市役所を訪れたが、これまでのつながりの中で、今回の小学校訪問を要望され快く応じた。

 高木小は震災で大きな被害を受け、体育館だけでなく運動場も使用が制限されていた。5月に行われた運動会に合わせて運動場は全面使用可能となったが、まだ10人ほどの児童が仮設住宅での生活を強いられている。工藤監督は自らの少年時代の失敗談なども交えながら、約1時間の講話で「諦めない心」の大切さを伝えると、その場で今夏休み中に全員をヤフオクドームでの試合に招待することを約束した。

 そして、あらためてV奪回を被災地に強く誓った。今秋の喜びだけでなく、来夏の大きなモチベーションが思いを強くする。来年7月の球宴は熊本・藤崎台球場で開催予定。昨年のV逸で今夏は監督就任後初めて球宴でコーチを務めたが、熊本を舞台にする来年は必ず監督として「お祭り」を盛り上げるつもりだ。「復興という意味も込めて球宴が熊本である。指揮を執れたら熊本のみなさんにも喜んでもらえると思う。それが実現できるよう、今シーズン死力を尽くして頑張ります」。瞳を輝かせる子供らとの約束を、破るわけにはいかない。 (倉成孝史)

=2017/07/21付 西日本スポーツ=

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