柳ケ浦、逆転ベスト4 瑛斗最速149キロ

西日本スポーツ

■5回1/3 0封

 球場中の観客が目を見張った。柳ケ浦が1点を勝ち越された4回。2死一塁でエース田中が登板すると、大分の1番田口への3球目で149キロが出た。14日の初戦で記録したばかりの自己最速を1週間で2キロ更新。「ラッキー」と驚きながら人ごとのように喜んだ。

 登板は突然だった。4回、定岡監督に「いけるか?」と聞かれ「全然いけます」と即答した。初戦から2戦連続で延長戦となり計22回を完投。この日はベンチスタートだったが、先発の上間が第1シードの大分に逆転を許した場面で出番が訪れた。15球程度の準備でスクランブル発進。「飛ばしすぎないように意識した」と気持ちを抑えつつもいきなり149キロ、いきなり空振り三振で上々の発進を見せた。

 初戦からの2試合で293球を投げていた右腕は「疲労はあまりなかった。腕をしっかり振ってうまく打ち取れた」と涼しい顔で振り返った。頭の中も冷静に、次戦以降も見据えて省エネ投法を実践。13三振を奪った3回戦から一転し、16のアウトのうち三振は4個だけで、多くをゴロやフライで稼いだ。中日の三瀬スカウトも「マウンドさばきがうまい」と感嘆する内容だった。

 逆転勝ちで2年ぶりに4強入りした柳ケ浦の準決勝の相手は大分商。昨秋の大分大会準々決勝では敗れているだけに、定岡監督は「これまでの借りを返さなければ」と雪辱を誓った。さらに勝ち進めば、田中には幼いころからの友人に投げる楽しみもある。「杉園と対戦したい」と明豊の主砲の名前を挙げて自分を鼓舞した。大会中も成長を見せるエース右腕が、あと2勝と迫った聖地まで力強くチームをけん引する。 (米村勇飛)

=2017/07/22付 西日本スポーツ=

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