春日、初の8強入り 西短付は九回逆転サヨナラ

西日本新聞

 第99回全国高校野球選手権福岡大会の県大会は22日、小郡市野球場(同市大保)で5回戦の2試合があり、春日と西日本短大付が準々決勝進出を決めた。春日のベスト8入りは初めて。

 春日は、春の選抜ベスト8の東海大福岡にサヨナラ勝ちした折尾愛真から初回に先制。鶴田大智選手(3年)のサイクルヒットを達成する活躍などで7-1と引き離した。西日本短大付は九回裏、代打の田中翔大選手(同)の適時二塁打で同点。さらに瀬井裕紀選手(同)が右越えに適時打を放ち、4-3で星琳にサヨナラ勝ちした。

 23日は午前10時から九産大九州-東筑、午後0時半から福岡工大城東-九州国際大付が対戦する。

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春日の5番・鶴田選手、サイクル安打

 人生初のサイクルヒット達成で、春日に初のベスト8入りをもたらした。鶴田大智選手(3年)は最終打席、「今まで(野球を)やってきた中で、一番の当たり」が本塁打。記録を達成した。

 ベンチに戻って「サイクルヒットだぞ」とチームメートに言われて気が付いた。振り返ると、この日は三塁打、安打、二塁打を放ち、最終打席で本塁打が出ればサイクルヒット達成だった。でも、これまで本塁打は公式戦で3本しか打っていない。記録はまったく意識していなかった。

 自身通算4本目の本塁打が、中盤以降に加点できなかったチームとしても、個人記録としても、ここぞという場面での最高の一打となった。記録達成に「うれしいです」と笑顔を見せた。

 鶴田選手にとってはとんでもない試合だった。守りの要の遊撃手でありながら、二回の失策で同点とされた。打席では六回、中越えに二塁打。三塁打になりそうだったが、一塁を蹴ったあたりで左ふくらはぎがつり、二塁で止まった。チームメートに両脇を支えられてベンチに戻った。結果的に、このアクシデントで二塁までしか進めなかったことや、つった後も出場し続けたことが記録に結びついた。

 攻守でいろんなことがあった後での本塁打だった。自身の打撃フォームをビデオで研究し、練習後に毎日、自主的に200回のスイングを続けてきたことが、この日の結果に結びついたのだろう。

 クラスでは授業中に指名されると顔が真っ赤になって緊張するが、グラウンドは「自分を全て出せる場所」だ。「次の試合でもチャンスを生かし、守りきりたい」と、ベスト4進出を目指す。

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「自信あった」西短付・田中選手

 1点を追う九回裏1死二塁、西日本短大付は田中翔大選手(3年)を代打に送った。

 ここ一番の場面での起用に、田中選手は「打てる自信があった」。チーム1のパワーで変化球を押し返して適時二塁打。同点に追い付いた。

 そして2死二塁。瀬井裕紀選手(同)はファウルした後に深呼吸。ベンチの監督、スタンドの同級生を振り返った後にバットを握り直していた。「ヒットでもデッドボールでも(塁に)出よう」。無心で振り抜き、右越えのサヨナラ打を放った。

=2017/07/23付 西日本新聞朝刊=

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