[2017年]夙川準V完全燃焼 先鋒阿部、決勝4人抜き

西日本新聞

 強烈なインパクトを残したのは、素根だけではない。もう1人の東京五輪の星、夙川学院の先鋒阿部だ。決勝で4人抜き。直後に素根が圧巻の5人抜きを演じるまで、観客をどよめかせ、くぎ付けにした。

 今年のグランプリ・デュッセルドルフ大会52キロ級を制した17歳。軽量級ながら5回戦で5人抜きを果たすと、決勝では先鋒を技あり二つで破り、その後副将まで一本勝ち。袖釣り込み腰や内股を繰り出し、翻弄(ほんろう)した。「息切れした」と振り返る副将との対戦も大外刈りを決めた。「どうしても輝(素根)と対戦したかった」。大舞台で実現した。

 同じ2年生。全日本柔道連盟が主催する合宿にもしばしば一緒になり、仲がいい。ただ激戦による疲労、そして40キロ以上重い素根に崩された末、横四方固めで一本を取られた。それでも力の全てを出し切ったのだろう。「満足です。(自分に)100点をつけてあげたいです」。笑みを絶やさなかった。

 完全燃焼は他のメンバーも同じだ。唯一の3年生、岡田萌主将も「満足です」と初の準Vに笑みを浮かべる。昨年の全国総体63キロ級2位の岡田をはじめ、もともと実力者がそろう。国際大会で活躍する阿部に刺激を受けるようにさらに力をつけた。「阿部があれだけ頑張っているのだから、私たちもやれると思ったのでは」。垣田恵佑監督も“阿部効果”を喜ぶ。

 大会初制覇こそ逃したがレギュラー4人は2年生。「後輩たちが今度は日本一を取ってくれると思います」。岡田主将は視線を阿部らに向けた。

■決勝戦動画


=2017/07/24付 西日本新聞朝刊=

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