中村学園女子貫禄連覇 福岡県勢が8年連続制す

西日本スポーツ

 ライバルを返り討ち! 西日本新聞創刊140周年記念平成29(2017)年度玉竜旗高校剣道大会は第3日の26日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で女子の決勝を行い、中村学園女子(福岡)が筑紫台(同)を破って2年連続6度目の優勝を飾った。福岡県勢の優勝は8年連続。中村学園女子は次鋒の大津ももか(3年)が相手次鋒を抜くと副将の山崎里奈(同)が相手大将に2回目の延長で胴を決めた。中村学園女子は昨年の玉竜旗、今春の全国選抜に続いて決勝で筑紫台に勝利。今大会では大将の妹尾舞香(2年)に一度も出番を回さなかった。8月の全国総体で高校3冠を狙う。優秀選手には山崎ら10人が選ばれた。27日に男子が開幕する。

■高校3冠王手

 けりをつけたのは副将の一撃だった。宿敵筑紫台との昨年に続く決勝戦。中村学園女子の山崎の引き胴がさく裂した。女子では19年ぶりとなる「座り大将」での優勝。2度の延長の末、相手大将小川を破った山崎は、2連覇に「自分の剣道を思い切りやろうと考えた」と顔をほころばせた。

 右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で昨年は出場できなかった山崎。今月の全九州大会個人戦準々決勝では小川に敗れた。「私の後ろ(大将)には絶対に回さない」という覚悟があった。守谷(茨城)との準決勝でも副将、大将の2人抜き。苦労を乗り越え、強烈なライバルとの雪辱を果たした舞台となった。

 決勝はその山崎をはじめ、先鋒の椎井えりかから副将まで3年生。2年大将で全九州大会個人戦覇者の妹尾の出番が一度もなかった。岩城規彦監督は「妹尾がいることで選手は安心して戦えた」と明かす一方で「上級生の意地もあったのでは」。見守った妹尾は「3年生の執念を感じた」と目を見張った。信頼される2年生の存在と3年生のプライド。がっちりとかみ合い栄光を勝ち取った。

 筑紫台との昨年の決勝は不戦2人で制した。同じく決勝でぶつかった今春の全国選抜でも勝った。今大会も初戦からの全8試合をいずれも完勝。決勝では2年続けて1本も許していない。岩城監督は筑紫台について「いつも恐怖に思って戦っている」と本音を吐露。それでも栄光を手にする姿に「序盤にリードしているのが大きい。日々の練習の積み重ねがある」。モットーである「努力の上に花が咲く」を地でいった。

 試合後、監督が選手を呼び寄せた。めったに見られない笑顔で「おめでとう」とがっちり握手。日本一になったときの儀式だ。高校3冠を懸ける全国総体。「今度は活躍したい」と妹尾。それぞれに燃える中村学園女子剣士たち。三たび、格別な握手をするつもりだ。 (山上武雄)

=2017/07/27付 西日本スポーツ=

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