筑紫台雪辱果たせず 連続準V 貫いた攻め壁なお高く

西日本新聞

 1年前と同じ日に同じ舞台で悔し涙を流した。2年連続で中村学園女子に敗れて準優勝。「昨年も自分が打たれて負けた。みんながつないでくれたのに…」。2年連続で筑紫台の大将を務めた小川は言葉を詰まらせた。

 決勝の前に選手が体力を消耗した昨年と違い、今年は小川を決勝前まで温存できた。だが次鋒同士の戦いで敗れ、巻き返せないまま小川が相手副将との対戦を強いられた。「準決勝までみんなが決めてくれた。最後は自分が決める」。小川の覚悟も実らず、一瞬の隙を突かれて1本負け。チームは昨年に続き、決勝で1本も取れなかった。

 それでも金森靖二監督は「おまえたちがやってきたことは間違いない」と誇った。今年は3月の全国選抜や6月の福岡県大会、7月の全九州大会など、玉竜旗前の各大会決勝でライバルに5連敗。負けるたびに雪辱の思いは膨らみ、相手の堅い守りを破る攻撃剣道を追求した。象徴するのが、跳び上がって自分の視線から両手が見えなくなるまで振り上げる名物の「跳躍素振り」。練習前だけでなく、最後にも全員で声を合わせて全力で100本振った。

 卒業生には2015年世界選手権を個人と団体で制した松本弥月(神奈川県警)や、小川の姉で昨夏の全日本女子学生選手権で優勝した小川萌々香(日体大)ら活躍中の選手は多い。この日観戦した松本は選手に「決勝まで残ったことを自信にしていい」と声を掛けた。「優勝できる力はあったが、中村さんは今までの中で一番強かった。でも選手たちはここで終わりじゃない」と金森監督。銀色の剣士たちは涙の分だけ強くなる。

=2017/07/27付 西日本新聞朝刊=

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