ホークス内川左手親指骨折 楽天に完敗6月14日以来2.5差

西日本スポーツ

 4番内川の左手親指骨折が判明した工藤ホークスが、首位楽天との仙台決戦第1ラウンドを落とした。4回に1点を先制したが、仙台を苦手とするバンデンハークら投手陣が踏ん張りきれずに1-4で屈した。1カ月以上も僅差のマッチレースを繰り広げてきた楽天とは、6月14日以来の2・5ゲーム差に拡大。今季は故障禍が続くホークスにとって、チームの底力が問われる夏となりそうだ。

■福岡で精密検査

 試合前からチームを包んでいた暗雲が、さらに重く垂れ込めた。3点を追う9回。3番柳田から始まる好打順は、2番手福山に三者凡退でひねられた。激しいマッチレースを繰り広げてきたライバルに、守護神松井裕を使わない余裕すら見せつけられ、楽天とのゲーム差は6月14日以来となる「2・5」に拡大した。

 「ちょっと受けてしまったところもあった。相手も勝ちたいと思ってくる。こっちもそれに負けないものをしっかり出していかないと、やっぱり抑え込まれちゃう。強い気持ちで明日は向かっていきます」

 工藤監督は痛すぎる1敗を正面から受け止めた。努めて強気に27日の第2ラウンドでのリベンジを誓ったが、その表情は球場入りした際と同様に険しかった。雨天中止となった前日25日の練習後に、内川の左手親指骨折が判明。26日に出場選手登録を外れ、チームを離れて福岡に戻った。

 試合前、主将で4番の重責を担う内川がいないグラウンドを見つめた指揮官は「痛いよ」とショックを隠せなかった。それでも「みんなで力を合わせて頑張る」と強調。ナインも同様の思いで敵地仙台での第1ラウンドに臨んだが、皮肉にも気迫は空回りした。

 初回1死一、二塁で、内川の代役で4番に入ったデスパイネが遊ゴロ併殺。2回1死一塁では上林が三振した際に、中村晃が二盗に失敗して一瞬で好機は消えた。3回1死一、二塁も今宮が遊ゴロ併殺。3イニング連続の「ゲッツー地獄」で、序盤の好機をつぶした。

 「そこ(併殺)は紙一重。そういう中での勝負をしている」。指揮官は選手の積極性を否定はしなかったが、尻上がりに調子を上げた則本に11三振を奪われ、東浜とリーグ最速の2桁勝利を争っていた剛腕に今季10勝目を献上。序盤の度重なる逸機が、終盤での痛い逆転負けにつながった。

 逃げ切りを狙う楽天が、26日に巨人から電撃補強したクルーズにもダメ押し適時打を許すなど、点差以上に相手に勢いを与える黒星となった。「明日はもうとにかく、向かって向かって、気持ちを前面に出していく」。今季は故障禍が続く工藤ホークスが、本格的な夏の到来とともに正念場を迎えた。 (倉成孝史)

=2017/07/27付 西日本スポーツ=

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