東筑21年ぶり6度目へ王手

西日本スポーツ

 福岡大会は準決勝2試合が行われ、28日の決勝はともに好投手を擁する福岡大大濠と東筑の対戦となった。春夏連続の甲子園出場を狙う福岡大大濠は久留米商に8-2で逆転勝ちし28年ぶりの決勝進出。4番の古賀悠斗(3年)が5回に同点二塁打を放ち、8回には今夏1号となるソロ本塁打でエース三浦銀二(同)を援護した。伝統校の東筑は7-3で西日本短大付を破り6年ぶりの決勝進出。今大会ここまで一人で投げている2年生右腕の石田旭昇(あきのり)が要所を締めた。決勝は午後1時から小郡市野球場で行われ、福岡大大濠が勝てば28年ぶり4度目、東筑が勝てば21年ぶり6度目の選手権出場となる。

 ■石田姓エースで夏4度目の甲子園へ

 最後まで自分の投球スタイルを貫いた。先頭打者に三塁打を許した9回。東筑の石田は慌てることなく、続く3人を内野ゴロに仕留めた。1点は返されたが、リードをきっちり守って「打たせて取る普段通りの投球ができた」。21年ぶりの夏切符に王手をかけた。

 九産大九州、福岡工大城東に続き、西日本短大付を撃破。私立の強豪を次々と下す快進撃に、関係者は「石田伝説」の夢を託す。東筑は夏の甲子園に過去5度出場しているが、うち3度は石田姓の選手がエース。伝説の継承まであと1勝だ。

 右横手の石田は2年生ながら、抜群のスタミナを誇る。「中1日での連投は初めて」だった準決勝で、6試合連続の完投勝利。この日の127球を加え、投球数は通算716球に達したが、「(決勝は)いよいよという感じ」と頼もしい。

 投球術も光る。最速は九産大九州を倒した5回戦でマークした137キロながら、低めに沈むシンカーを効果的に駆使。7回無死一、二塁では二塁走者を目でけん制すると、送りバントを機敏に処理して「1-5-3」の併殺に切った。

 他部との兼ね合いもあり、週3日しかグラウンド全面は使えない。その分、常に使える内野での投内連係は徹底的に練習した。県内屈指の進学校のため練習場所や練習時間に制約もあるが、地道に積み重ねた練習がここ一番で実を結んだ。

 打線も今夏最多の13安打で石田を援護。好投手の三浦を擁する福岡大大濠との決勝を前に上り調子だ。復帰2年目の青野監督は「(決勝の)相手は強豪。開き直ってこの勢いのままやるだけ」と強調。「4代目石田」を中心に、激戦区福岡の頂点を目指す。 (米村勇飛)

 ◆石田泰隆(西日本新聞社運動部記者、1996年夏にエースとして甲子園出場)「姓が同じということで注目を浴びたのは、本望ではないでしょう。決勝では勝ち残れなかったチームの思い、ここまで支えてくれた方々への感謝の思いを胸に、甲子園を思い切り意識して、力を出し切ってください。そして青野先生との夏をまだまだ長いものにしましょう」

=2017/07/28付 西日本スポーツ=

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