福岡大大濠28年ぶり4度目へ王手

西日本スポーツ

 福岡大会は準決勝2試合が行われ、28日の決勝はともに好投手を擁する福岡大大濠と東筑の対戦となった。春夏連続の甲子園出場を狙う福岡大大濠は久留米商に8-2で逆転勝ちし28年ぶりの決勝進出。4番の古賀悠斗(3年)が5回に同点二塁打を放ち、8回には今夏1号となるソロ本塁打でエース三浦銀二(同)を援護した。伝統校の東筑は7-3で西日本短大付を破り6年ぶりの決勝進出。今大会ここまで一人で投げている2年生右腕の石田旭昇(あきのり)が要所を締めた。決勝は午後1時から小郡市野球場で行われ、福岡大大濠が勝てば28年ぶり4度目、東筑が勝てば21年ぶり6度目の選手権出場となる。

 ■古賀同点打、今夏1号も 高校通算52本目

 嫌な流れを吹き飛ばしたのは今夏から4番に座る古賀のバットだった。3安打2打点の活躍で福岡大大濠を28年ぶりの決勝へ導いた。「絶対に甲子園に行く気持ちでやっている」。王手をかけた試合後にうなずいた。

 エース三浦が先制され、チームが浮足立った。「(今大会)2点を追いかけることがなかったので」と古賀は振り返る。バッテリーエラーで先制され、以後も狙った併殺が取れないなど乗り切れないまま序盤が過ぎた。

 そうして迎えた1点ビハインドの5回1死二塁。古賀は決意を秘めて右打席に立った。「球場全体のムードをこっちに持ってこよう。流れを変えてやろうと」。真っすぐを右中間に運ぶ二塁打で試合を振り出しに戻し、加点した6回はつなぎの単打。8回は「うまく腰が回った」と左翼へ高校通算52本目となる今夏の初アーチをかけた。

 2年春から3番が定位置だったが、夏前の練習試合から4番を任されている。「すごく光栄。高校野球はエースと4番が中心になる。投げるのは三浦、打つのは自分。2人で引っ張っていきたい」。5回、逆転のホームを踏んでベンチに戻ってくると、仲間から「やっぱりおまえだ」とたたえられた。「古賀が引っ張ってくれている」と八木監督も信頼を寄せる。

 扇の要としてもチームを束ねる。立ち上がりに球が浮いていた三浦にはジェスチャーを交えながらミットを低く構えて要求。緩い球を効果的に使うなど、体力をなるべく消耗させない配球で支える。「気持ちでは絶対に負けない」。私立強豪をなぎ倒して勢いに乗る東筑の挑戦をはねのけ、九州最強のバッテリーは甲子園に戻る。 (前田泰子)

 ◆福岡大大濠・仲田慶介(3年)(5回2死一、二塁から右中間に勝ち越しの2点三塁打を放ち)「完璧な当たりだった。チャンスで打つために練習してきた。努力では誰にも負けないつもりです」

 ■銀二、投げたら昨秋神宮大会以外公式戦無敗 今夏初めて連投に挑む

 福岡大大濠の三浦は尻上がりに調子を上げた。「緊張と暑さで集中力を欠いた」という初回に先頭打者への四球から2失点。選球眼のいい久留米商の粘り強い攻撃に苦しんだが、4回以降は散発2安打と本来の投球を取り戻した。今大会ここまで631球を投じており、決勝は今夏初めての連投となる。「しっかり自分の投球をしたい」と力を込めた。昨秋からの公式戦では明治神宮大会を除いて、三浦が登板した試合で不敗。代表切符をつかんで「三浦伝説」を甲子園で完結させる。

=2017/07/28付 西日本スポーツ=

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