快進撃東筑逆転V 春の全国8強福大大濠下す

西日本新聞

 第99回全国高校野球選手権福岡大会の決勝が28日、小郡市野球場(同市大保)であり、東筑が福岡大大濠を3-1で下し、21年ぶり6回目の優勝を果たした。

 東筑は5回戦で九産大九州、準々決勝で福岡工大城東、準決勝で西日本短大付と甲子園出場経験のある強豪校を次々に破り、決勝では春の選抜ベスト8の福岡大大濠と対戦。初回に先制されながらも二回に逆転し、右横手投げのエース石田旭昇投手(2年)が二回以降は要所を抑えて得点を与えなかった。石田投手は7試合全てを完投した。

 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる選手権大会は8月4日に組み合わせ抽選会があり、同7日に開幕する。

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■東筑“石田伝説”再び エース7試合完投

 「点を取ることができるのは序盤しかない」という青野浩彦監督(57)のプラン通りだった。

 初回に先制された後の二回1死、球場に響き渡る快音にベンチやスタンドも驚いた。5番の盛田秀選手(3年)が高めの直球を左翼場外近くに突き刺した。

 相手投手は春の選抜ベスト8で大会屈指の好投手、三浦銀二投手(同)。球場の雰囲気を一変させた。

 三浦投手の対策をしていた。準決勝の後、打撃マシンを150キロに設定し、1人30球ずつ打った。

 日ごろから「短い時間での集中力を大事に練習をしてきた」(青野監督)。公立校の東筑は北九州市有数の進学校。練習で学校のグラウンドを使うにも、月曜、金曜日以外は時間や場所に制約がある。青野監督は、局面ごとに必要なことを一人一人が自ら考えて行動する野球を指導。30球の打撃練習では、各選手が試合場面を想定しながら打ち込んだ。

 本塁打後も2連打で1死二、三塁。青野監督のプラン通り、序盤に好機が来た。ここで8番の北村謙介選手(2年)がセーフティースクイズを決め、勝ち越し。好投手にも付け入る隙があった。中盤以降は打線がほぼ完全に抑えられただけに、序盤が勝負だった。

 これまで夏の甲子園出場5回のうち3回が「石田」姓のエースを擁していたという東筑の“石田伝説”が再来した。エース石田旭昇投手(同)は「甲子園では一戦一戦全てが強豪になる。自分の球がどこまで通用するのか試したい」。夢舞台のマウンドに立つ。

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■エース力尽く 福大大濠・三浦投手

 理由は本人にも分からない。福岡大大濠のエース三浦銀二投手(3年)も気が付いていたが、修正できなかった。初回を零封した後に「球が浮いている。低めに投げろ」と古賀悠斗捕手(同)に指摘された。

 1点リードの二回1死、その高く浮いた球を相手の5番、盛田秀選手(同)に上からかぶせられ、左翼席に運ばれた。「入ってしまった…」。今大会初めて浴びた本塁打。さらに2連打され、スクイズで勝ち越された。それでも悪い流れを断ち切るかのような気迫の投球で三振を奪い、この回を終わらせたが、味方打線は最後まで抑えられた。

 試合終了後は気持ちの整理がつかず、ベンチになかなか戻れなかった。

 「自分が(相手打線を)抑えきれず、悔しい」とうつむくエース。八木啓伸監督(39)は「前半に追加点が取れなかったのが痛手だった」と敗因を語った。

=2017/07/29付 西日本新聞朝刊=

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