西武59年ぶり13連勝 伝説の58年野武士軍団再来

西日本スポーツ

 歴史を動かす一振りだ。1点リードの7回、先頭の中村は岡本の浮いたチェンジアップを完璧に捉えた。打球は見慣れた放物線を描き、左翼席に着弾。「ホームランは狙ってなかったけど、いいバッティングができた」。今季24号ソロは、チームの59年ぶりの13連勝をグッとたぐり寄せる豪快弾。本拠地メットライフドームでの本塁打数が169本に到達し、秋山幸二氏(本紙評論家)を抜いて歴代最多に躍り出た。

 初回2死一塁では、左翼への先制二塁打。4回の二塁打、7回の一発と合わせ、今季初の3安打猛打賞だ。「遅過ぎでしょ」と笑い飛ばしたが、辻監督は「中村のホームランは本当にうれしかった」と目を細めた。今季のソフトバンク戦の4本塁打、10打点は、ともにメヒアと並んでチーム最多。大事な首位とのカード初戦で、主砲の仕事を果たした。

 15日で34歳を迎えるベテランが、状態の良さを示したのが7月27日のオリックス戦。6回に安打で出塁し、二塁に進むと、浅い左飛で隙を突いて三塁を陥れた。近年は右膝の故障で苦しんだが、もともとは大きな体型にもかかわらず?走力は持ち味。「自分みたいに太っている人は、暑くなるとしんどいね」。そう言いながら、夏場を迎えてもいい状態をキープする。

 チームにとって、前身の西鉄時代、1958年以来の13連勝を達成した。当時は首位南海に11ゲームも離されながら、夏場に猛追。9月からの13連勝で追い越し、リーグ3連覇を飾った。日本シリーズでも3連敗の後に4連勝を達成した伝説のシーズンだ。しかも58年は、辻監督の誕生した年でもある。今季も一時は10ゲーム差離れたソフトバンクに5・5ゲーム差まで接近。逆転優勝へ突き進む。

 2015年8月4日は、球団ワースト記録を更新する13連敗を喫した日だった。丸2年が経過し、チームは黒白をひっくり返す13連勝を記録した。辻監督は「すごくいい試合で、日本シリーズを戦っているようだった」とうなずいた。大逆転Vへ。この大型連勝が序章になる。 (松田達也)

=2017/08/05付 西日本スポーツ=

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