神村学園、座禅で精神力 甲子園初戦サヨナラ勝ち「ピンチでも心ぶれず」

西日本新聞

 第99回全国高校野球選手権大会で14日、鹿児島県代表の神村学園が初戦でサヨナラ勝ちした。競り合いの展開で、ピンチにも動じなかった選手たち。強い精神力を育んだのは、小田大介監督が昨秋から取り入れた座禅だった。甲子園でも、練習前や試合前に座禅を欠かさない。

 春の選抜大会につながる昨年10月の九州地区高校野球鹿児島大会。神村学園は準決勝で鹿児島実に4-5で敗れた。「技術ではなく、気持ちの面で負けてしまった」と小田監督。メンタルトレーニングを調べる中で「心を無にする座禅は動かないと覚悟を決めて組む。腹を据わらせるには一番」と考え、学校近くの寺に選手を連れて行った。

 「プレーに関係があるのだろうか」と選手は半信半疑だったが、集中力が高まると感じるようになり、試合前や打席前に座禅を組むことが多くなった。

 チームも座禅を始めてから公式戦で負けなし。今春の九州地区高校野球大会で優勝し、勢いに乗って夏の甲子園の切符を手にした。後藤拓真主将(3年)は「追い詰められた状況でも、みんな動揺しなくなった」と実感している。

 14日の京都成章戦でも普段通りだった。ウオーミングアップ前は球場の室内練習場で全員一緒に、試合直前はベンチ裏で個々人が座禅を組んだ。

 試合は三回に先制され、追う展開だったが焦りはなかった。六回に逆転。九回2死から同点本塁打を浴びたが、集中力は途切れず、その裏の攻撃で勝負を決めた。試合後、小田監督は「厳しい状況で粘り強い投球や守備ができたのは、座禅を組んで精神を統一し、心がぶれなくなった結果」と選手をたたえた。

=2017/08/15付 西日本新聞朝刊=

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