西武・森339日ぶり復活弾

西日本スポーツ

 待ちわびた豪快な一打にメットライフドームが沸いた。4点リードの5回2死。3月に負った左肘骨折から復帰2戦目の森が、美馬の投じた初球の変化球を迷いのないフルスイングで捉えた。右中間席に着弾した打球は昨年9月11日のソフトバンク戦以来、339日ぶりのソロ。「1本出て気持ちも楽になりました」と大きくうなずいた。

 尊敬する大先輩のサポートもあった。この日使用したバットは、大阪桐蔭高の先輩でもある中村が決めたもの。同じ形状だが持った際の感覚が異なるという。「ピタリでした。中村さんのおかげです」。ベンチでは中村のそばに駆け寄り満面の笑み。勢いは止まらず猛打賞もマークし、2戦5安打4打点の大当たりで4連勝に貢献した。

 負傷し2カ月が経過したころ。西武第二球場に隣接する室内練習場前にある、2軍の試合を観戦するやぐらの上に森の姿があった。まだリハビリも始められない患部の固定が必要な時期。2軍戦を眺めていた。「(野球ができて)ええなあ。僕の取材はいいですよ…」。普段はやんちゃで元気な男が力なくつぶやいた。野球に飢えていた。

 今も万全ではない。出場はDHと限定的。それでも「野球をできない」経験をした男にとって、今は最高の時間だ。「試合をやっていて楽しい」。真摯(しんし)に野球に取り組むスラッガーの偽りない本音が漏れた。

 貯金21は最多27を記録した06年以来。直接対決5連勝で2位楽天とのゲーム差は3・5となり、辻監督も「選手もそう思っている」と手応え十分だ。野武士軍団と呼ばれた西鉄時代の1958年以来となる13連勝を成し遂げるなど、快進撃を続ける「炎獅子」。この日来場した百田が所属するももいろクローバーZは「モノノフ」と呼ばれるファンに支えられているが、大逆転Vを狙うレオは「フルスイングのモノノフ」が力強く支える。 (山田孝人)

=2017/08/17付 西日本スポーツ=

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