西武・富士大3兄弟で楽天と1.5差 16年ドラ1多和田、連続完封

西日本スポーツ

 決め球で締めた。3点リードの9回2死一、二塁。一発同点の場面で多和田はスライダーで中田を遊飛に打ち取った。「最初から打者と勝負ができた。自分の完封よりチームの勝利が大事だった」。121球、被安打5で三塁を踏ませず、プロ2年目で初、球団では2008年の帆足以来の2戦連続完封を無四球で達成。自身5連勝だ。

 辻監督は「9回に入る前『代わるか?』と聞いたらニコッとしていた。こっちは代えるつもりはなかったけど」と目を細める。苦しい投球が続いた開幕直後から二人三脚で下半身強化に取り組んだ土肥投手コーチは「真っすぐがうなりを上げて噴き上がるような軌道だった」と目を見張った。

 多和田の真っすぐの最速は148キロ。「最初はスライダーが引っかかった」というが、途中でリリースポイントを変えて修正した。7回1死二塁のピンチでは、中田をフォークで空振り三振、レアードをスライダーで内野ゴロに仕留めた。

 力投する右腕を富士大の先輩2人が手厚く援護した。4回に山川が先制2ランを放ち、外崎も3安打。同大学から3年連続で入団したトリオは「いつかそろって1軍で活躍を」という目標を体現した。ちなみに多和田にとって山川は沖縄・中部商高時代の2学年先輩でもある。西武は中村、岡田、浅村、森の大阪桐蔭高OBが際立つが、もう一つの“学閥”も光る。

 3戦連続完封なら1992年の郭泰源以来の球団タイ記録。「自分の投球をすれば結果はついてくる」。西武は2位楽天に1・5ゲーム差に迫った。勝負の夏場に安定感を見せる背番号18。富士大トリオの“三男”に菊池に次ぐローテの軸の風格が出てきた。 (松田達也)

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 14年ドラ2山川、先制10号

 山川が2年連続の2桁本塁打を達成した。4回1死一塁、上沢のスライダーを捉えて左翼席へ先制の10号2ラン。節目の一発に「完璧でした。2桁は最低限のノルマと思っていたので、まずは一つの通過点」とうなずいた。富士大の後輩多和田、外崎も活躍。同大学トリオの“長男”山川も「(多和田は)低めに決まる真っすぐなど、いい時の投球を見ているようだった。外崎もいるし、2人には負けていられない」と刺激を受けていた。

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 15年ドラ3外崎、猛打賞

 外崎が今季4度目の3安打猛打賞を達成した。2回にチーム初安打となる中堅フェンス直撃の二塁打を放つと、4回は中前打の後に二盗を決め、今季17個目の盗塁を記録。7回も左翼線への二塁打で得点機を築いた。「多和田がいい投球をしていたので、意地を見せたかった。3人で活躍できてハッピー」。攻守にスピード感が光る“次男”の表情は充実感にあふれていた。

=2017/08/20付 西日本スポーツ=

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