ホークス上林12号&レーザービーム 一矢報いた!!

西日本スポーツ

 重苦しいムードに風穴をあけた。2夜続けて最下位ロッテに主導権を握られ、3点を追う4回の攻撃も簡単に2死。だが、上林は引き下がらなかった。カウント1ボール1ストライクから涌井が投じた甘い変化球を引き付け、バットを振り切った。右中間テラス席に飛び込む12号ソロで、1打席目の悔しさを晴らした。

 「偶然だったけど、結果が出たことはよかった。ただ、1打席目で打てよ!という感じですけど」

 アーチをかけても、歯がゆさが残る。2点を先制された2回。1死一、三塁で内角の真っすぐを仕留められず、空振り三振に倒れた。結局無得点に終わり、涌井を捉えられなかった。

 何とかしたい思いは、守備でもぶつけた。6回無死一、二塁で角中の右前打を処理すると、ホームへダイレクト送球。本塁を狙った俊足の鈴木をアウトにした。守備位置に戻り際、静かにグラブをたたいた。「あれは気持ちよかった。今年一番の送球。球の勢いが落ちなかった」。リーグトップの今季9個目の補殺(外野手)を完成。前日25日も、初回に一塁から三塁を狙った走者を刺していた。

 攻守で逆転ムードを高めた。だが、6回1死一、二塁の反撃機で代打を送られると、スタンドがざわめいた。チェンには今季2打数無安打、2三振。ビハインドの展開で、データも加味して決断した工藤監督は「いい感じでチャンスを迎えて、そのままという考え方もあったかもしれないが、そこは対戦成績を含めて代えさせてもらいました」と代打の理由を説明した。

 藤本打撃コーチは「厳しい言い方をすると、真のレギュラーには、まだ信頼がないということ」と言い切った。1試合の中で喜びと悔しさが激しく交錯した。「どんな時でも代えられないようにならないといけない」。試練を乗り越えた先に不動のレギュラーが見えてくる。 (鎌田真一郎)

=2017/08/27付 西日本スポーツ=

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