ホークス和田ツヨシ!! 6回9K0封エース“完全”復活

西日本スポーツ

■142日ぶり3勝

 すっげ~復活投だ! 5月に左肘手術を受けた和田毅投手(36)が142日ぶりに1軍戦登板。90球の制限がつく中、6回9奪三振、無失点で3勝目を挙げた。今季限りの現役引退を表明し古巣福岡でのラストゲームを迎えたロッテ井口からは4回に通算1500奪三振。工藤監督が「これほど頼りになるピッチャーはいないと思うぐらい」と絶賛する快投で今季初の同一カード3連戦3連敗を阻止した。先発が右腕ばかりの中、和田の復帰は大きい。

■全て空振りで三振

 復活劇の締めは、自ら望んだ直球勝負だった。2-0の6回2死。和田は井口と3度目の対決を迎えた。「これが最後の対決だろう。全部ど真ん中に」。左肘をかばわず直球を思い切り投げ込む。3球目。139キロで中飛に打ち取った。

 予定の90球に迫る85球。ベンチに戻る井口に尻をポンとたたかれた。「ありがとな」「ありがとうございました」。帽子を取り、頭を下げた。6回2安打無失点で9奪三振。復活投はほぼ満点の内容だった。

 5月下旬に左肘を手術。142日ぶりに1軍で先発した。今季初の同一カード3連戦3連敗阻止という使命に加え、現役を引退する6学年上の先輩との勝負が緊張を静めた。

 「井口さんに見てもらおうと全球種を投げた。自分の成長した姿を少しでも見せられたと思う」。第1打席は直球を左前打されたが、4回2死、直球で空振り三振。これが日本での通算1500奪三振となった。「井口さんから、と狙ったわけじゃないけど三振を取りたい場面。一生記憶に残る1球」。試合後のセレモニー。井口に花束を渡すと「なんで俺からなんだよ」と言われた。苦笑しつつ「一生記憶に残るピッチングになりました。ありがとうございました」と返した。

■85球わずか2安打

 ホークスでの2年間、勝負強い打撃に何度も救われた。メジャーからロッテ入りした井口とは和田の米球界挑戦を挟み計5季対戦。最多勝の2010年に2打席連発も食らった。

 井口の次の出場は9月24日の日本ハムとの引退試合。和田は対戦のラストチャンスに間に合った。手術前は07年に同様の手術を受けた経験から10月復帰を想定。執刀医の配慮で切除範囲は最小限にとどまった。手術後、左肘の腫れは、10年前よりはるかに小さかった。1軍復帰戦では最速142キロの直球がよく伸び、ロッテの選手を「(26日先発の)千賀より速い」と驚かせた。奪った三振は全て空振り。同じ相手に8回1失点で勝利投手となった開幕戦より「状態がいい」という投球を見せつけた。

 「素晴らしい! 大したものだ。これほど頼りになるピッチャーはいないと思うぐらいのピッチングをしてくれた」。工藤監督は大絶賛。今後は球数を増やしていく。「日本一になるまで投げ続けないと戻ってきた意味はない」と和田。V奪還に欠かせないピースが帰ってきた。 (谷光太郎)

=2017/08/28付 西日本スポーツ=

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