サファテ「米国版・巨人の星」親子二人三脚での歩み 44Sパ新

西日本スポーツ

■「一番は優勝」

 昨年の自分を超え、パ・リーグの歴史にまたしてもその名を刻んだ。ラストイニングを完璧に締めくくったサファテが、今季44セーブ目をマーク。昨季自身が打ち立てたリーグ記録を更新した。「自分の記録を増やせてうれしい。何よりチームが勝てて良かったよ」と表情を緩めた。

 リードは1点でも、揺るぎない安心感がある。先頭の代打田中賢を遊ゴロに打ち取ると、すんなりと3人で片付けた。「1点差はアドレナリンが出る。先頭打者だけは出塁させないように気をつけて、それができた。いつも3人で終えようと心掛けている」。冷や汗とは無縁。涼しげに振り返った。

 2014年のホークス入り後、年齢にあらがい、周囲の信頼と偉大な数字を積み重ねてきた。「しっかりと自分の体をケアし、トレーニングもしている。一番大きいのはけがをしないこと。それでいろんな可能性が広がる」。屈強な身体の土台は「米国版・巨人の星」とも言うべき親子二人三脚での歩みに隠されている。

■父と二人三脚

 父に手ほどきを受け、4歳のころから白球を握った。「名前は同じ『デニス』で、ミドルネームが違う。父はデービッド、僕はスコットなんだ」。チームの練習から帰宅すると、自宅でも父と練習。キャッチボールから始まり、ティー打撃やゴロ捕球を繰り返した。「野球選手になりたい」-。その一心だった。米ニューヨーク州出身。親子はヤンキースを愛し、旧ヤンキースタジアムにも通った。

 お気に入りは、左打ちの一塁手で、後に背番号23が球団の永久欠番になったドン・マッティングリー(現マーリンズ監督)。遊撃手や外野手としてピンストライプに袖を通すことを夢見た時期もある。高校からは投手としてのキャリアをスタートさせた。メジャーの舞台で大成はできなかったが、日本で大きな夢をつかんだ。

 パ・リーグで頂点に立った今、次は日本球界のトップを目指す。日本記録は岩瀬(中日)と藤川(阪神)のシーズン46セーブ。「毎年自分の記録を更新できている。岩瀬さん、藤川さんの記録も更新できたらいいけど、一番の目標はチームの優勝」。剛速球だけではない。フォア・ザ・チームの心こそ、最強ストッパーの武器だ。 (小畑大悟)

=2017/09/01付 西日本スポーツ=

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