ホークス、マジック点灯に王手 福田弾で大谷KO

西日本スポーツ

 工藤ホークスが大谷を攻略し、待望のマジック(M)点灯に王手をかけた。復帰登板となった「天敵」を4回に一気に攻略。スタメンで起用された「キラー」の福田秀平外野手(28)が値千金の勝ち越しの3号3ランを放ち、競り勝った。ヤフオクドームで行われる1日の楽天戦に勝てば、優勝へのM16が点灯する。

■松田に代わり6番

 カウントダウンはもうすぐだ。昨季嫌というほど苦しめられた右腕を攻略し、マジック点灯に王手をかけた。ヒーローは「大谷キラー」の福田だ。4回。同点に追いつき、なおも1死一、二塁のチャンスで抜けたフォークボールを完璧に捉えた。右翼席への勝ち越しの3号3ラン。「球界の至宝」をKOしたこの回の4得点だけで逃げ切った。ゴールが視界に入ってくる位置まで前進した。

 「チャンスだったので、何が何でも打ってやろうと思った。でも、その後の三振を反省しないといけない」。試合後は本塁打以外の内容を猛省した福田だったが、値千金の一発に変わりはない。相手は50日ぶりの先発だった大谷。復帰登板に合わせて米メジャーから14球団が視察に訪れた。さらに日本ハム球団は道内のテレビ全局が同じ映像を無料使用できる異例の措置を取り、午後6時台の番組で全局が同時生中継できる前代未聞の態勢を取った。そんな異様な雰囲気を「キラー」が一振りで撃破した。

 12試合ぶりのスタメンは大谷との相性の良さを買われてのものだった。昨年3月のオープン戦で先頭打者アーチ。レギュラーシーズンでは同4月24日の対戦で、153キロをヤフオクドームの右翼席へたたき込んだ。前日8月30日の江川に代わる格好での先発で、さらに不調の松田に代わっての6番での起用。「抜けたフォークとはいえ、あそこまでしっかり持っていって、あの4点なんで。よく打ってくれた」。抜てきに結果で応えた“孝行息子”を工藤監督は手放しでたたえた。

 昨季のクライマックスシリーズ(CS)で9回にプロ野球最速となる165キロで抑え込まれ、3年連続日本一の夢を立たれた。その大谷を打ち崩し、8月を白星で締めくくったチームは、意気揚々と本拠地へと戻る。1日の楽天戦に勝つか引き分けるかで、ついに今季初めてマジックが点灯する。「それ(マジック)は皆さんが楽しんでくれれば。とにかく一試合一試合。楽天3連戦がありますので、勝ち越せるように頑張っていきたい」。ここまで2勝1敗ペースの79勝40敗。ぶれることなく普段通りの「安定走行」を強調した工藤監督だが、これまで以上の“目力”だけは隠しようもない。昨季の終戦の瞬間から誓ってきた「V奪回」の3文字を煌々(こうこう)と照らす明かりをともす。 (倉成孝史)

=2017/09/01付 西日本スポーツ=

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