ホークス和田、則本と壮絶投げ合い 7回6K復帰後13イニング連続0封

西日本スポーツ

 勝負が決した瞬間、ベンチ裏で肩肘をアイシングしていた和田は、一塁付近にできた輪に急いで加わった。7回までゼロを並べて救援陣に後を託した左腕に、1軍復帰2戦目での白星はない。それでも「今日のピッチングは報われた」と満面に笑みを浮かべた。

 左肘の手術から実戦復帰して、2軍戦も含めてまだ4戦目。相手エース則本との投げ合いだった。「球界を代表する投手」と和田も認める右腕は序盤から隙を見せない。味方が3者連続三振に倒れた3回には、特に強い刺激を受けた。「1点取るのも至難の業だろう」。覚悟を決めた。

 和田ももちろん序盤から飛ばした。その分、真っすぐが増え、投げ急ぐ傾向が出たという。「高谷が『緩急をうまく使いましょう』と言ってくれて」カーブの比率を増やした。三塁に走者を背負った3、4回を乗り切り、その後は低めとコーナーを丁寧に突く投球で、安打すら許さなかった。前回8月27日のロッテ戦は6回無失点。1軍復帰から計13イニング無失点という抜群の安定感を発揮している。

 先の戦いを見据えていた。「『(復帰後)どんなボールを投げてくるんだろう』と相手は思っている。打たれてしまうと『和田はいける』となる。CS(クライマックスシリーズ)を考えると、やりづらい相手と思ってもらうことが大事」。肘を守るため、前回登板の90球に続き、大事を取って110球の球数制限を課された。103球を投げた左腕は「今は我慢」と自分に言い聞かせた。

 現在の先発陣で唯一の左腕。佐藤投手コーチは「楽天はいい左打者が多い。CSでは左投手が必要になる」とみる。ペゲーロや銀次、島内といった左打者にほとんど仕事をさせなかったことは、ポストシーズンを見据えても大きな成果だ。肘の不安もなく、工藤監督は「次回は制限を設けないで投げてもらおうと考えています。コンディションを見ながらやっていく」と明言。完全復活への道のりはVロードと同じく順調だ。 (谷光太郎)

=2017/09/04付 西日本スポーツ=

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