ホークスのデスパが則本撃ちサヨナラ打楽天に7連勝 M12

西日本スポーツ

 デスパが則本撃ち! 早くもM12だ!! アルフレド・デスパイネ外野手(31)が今季5度目のサヨナラ勝ちの主役となった。0-0の9回2死一、二塁で、楽天則本から中前にサヨナラ打。前回対戦まで10打数無安打に抑えられていた剛腕に3打席連続安打で借りを返し、仲間の手荒い祝福を受けた。楽天戦はこれで7連勝。1日に今季初点灯した優勝マジックは2試合連続で2減って12となった。

 ■直球狙い一振り

 極限まで集中力を高めていた。0-0のままで迎えた9回2死一、二塁。デスパイネが緊迫の投手戦に終止符を打った。則本の初球、内寄りの144キロ直球をゆったりした構えからの鋭いスイングで捉えた。ライナー性の打球は前に飛び込んだ中堅島内のグラブに当たり、人工芝で弾んだ。

 二塁から今宮がサヨナラのホームに滑り込むと、連敗阻止へ鬼気迫る投球を見せた相手エースはマウンド近くでがっくりとしゃがみ込み、一塁付近には歓喜の輪ができた。「何とか自分が打って決めたかった。興奮してます」。輪の中心でもみくちゃにされたヒーローは、お立ち台でも上気した表情を見せた。

 則本の前に8回まで3安打。8月19日の前回対戦まで10打数無安打5三振に封じられていたデスパイネは、そのうち2本を放っていた。9回は1死から今宮が中前打で出塁すると、ベンチは中村晃に送りバントを指示して2死二塁。ここで柳田が四球で歩かされたが、冷静さは失わなかった。

 「柳田が敬遠されるのは分かっていた。集中して打席に入った」。7回の第3打席まで初球が全て変化球だったことを踏まえ、狙い球を絞り込んだ。「変化球が多かった。直球を狙っていた」。獲物を定めると一振りで仕留めた。無類の勝負強さで、7回無失点の和田の力投にも報いた。

 相手には脅威でしかない助っ人も、家では優しい父親だ。前カードの北海道遠征には家族を同行。翌日に午前中からの移動が控えたナイター後でも食事に出掛け、札幌から福岡に戻る航空機でも前方の広めの席ではなく、チームと離れた後方の席に子供らと着席。日本では初の優勝を愛する家族と喜び合う日も近い。

 頼もしすぎる助っ人のVへの思いが詰まった一振り一振りで楽天に7連勝。優勝マジックは2戦連続で2減って「12」となった。工藤監督は「(デスパイネは)最初からよく振りにいってくれた。両方の投手も本当に持ち味をしっかり出した。素晴らしい投手戦を見せてもらいました」。引き締まった好ゲームでの勝利が、V奪回への「カウントダウン」を加速させた。 (倉成孝史)

=2017/09/04付 西日本スポーツ=

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