源田127安打 西武新人最多タイ

西日本スポーツ

7回1死一塁、内野安打となるセーフティーバントを決める西武・源田 拡大

7回1死一塁、内野安打となるセーフティーバントを決める西武・源田

■「自分らしい」

 記念すべき安打は「必殺技」で決めた。同点の7回1死一塁。源田は捕手の前で高く弾むセーフティーバントで一塁を駆け抜けた。1981年に石毛宏典が記録した球団の新人最多安打に並ぶ127本目のヒットは「自分らしくていい」という納得の一打だった。

 同年の石毛、53年の豊田泰光の球団新人最多盗塁を既に抜き、今度は安打で肩を並べた。「偉大な先輩に追いついたのは光栄。開幕前は想像もつかなかった」。バントはベンチからのサインとはいえ「サインが出なくても考えていた」。三進後は浅村の二ゴロで本塁に突入。俊足で貴重な追加点をもぎとった。

 大分商高で指導した渡辺正雄監督は「高校時代からセーフティーバントが得意だった。打順は3番だったが、隙あらば決めていた。投手の間合いとか、一瞬の空気を感じ取るのは天性の才能」と指摘する。新人記録が懸かったこの試合もテレビ観戦。「あの場面も『バントだな』と思って見ていた」と振り返った。

 開幕からフルイニング出場が続く中、疲労が蓄積した体は8月31日の楽天戦で左太ももに受けた死球も重なり、万全の状態には程遠い。それでも「体は元気。試合も最後まで出続けたい」と強調する。9月は打率1割台に苦しみ、この試合は打席に入る際の登場曲も変更。記録を意識する前に、もがきながら低迷脱出の糸口を探していた。

 辻監督は「記録を抜くのは分かっていた。このチームにいちばん必要なポジションはショートだった。10年、20年やっていくため、源田を育てていかないといけない」と目を細めた。新生ライオンズを象徴するルーキーが、今季5本目のバント安打で存在感を見せつけた。 (松田達也)

=2017/09/06付 西日本スポーツ=