サファテ47S日本新 ホークス延長11回制しM11

西日本スポーツ

 最強守護神が2年ぶりの胴上げ投手に名乗りを挙げた。1点リードの延長11回を締めたデニス・サファテ投手(36)がプロ野球新となるシーズン47セーブ目をマーク。2005年の岩瀬仁紀(中日)、07年の藤川球児(阪神)と並んでいた記録を10年ぶりに塗り替えた。楽天も勝ったが、点灯から足踏みなく減り続けるマジックは11。最短Vは13日のまま、5連勝で悲願のゴールへまた前進した。

■岩瀬、球児超え

 最後の打球は高々と左翼に上がった。中村晃のグラブに収まるのを見届けたサファテは、帽子を脱ぎ、両手を高々と掲げた。「アウトになるまで5分くらいに感じた」。1点リードの延長11回。代打駿太を153キロで打ち取った。プロ野球新の47セーブ目。マウンドでナインと次々に抱き合い、喜びを分かち合った。

 「本当にうれしい。2人の偉大なピッチャーを抜くことができた」。岩瀬、藤川の記録に並んで3日目。家族と過ごし、チームに1日遅れで大阪入りした守護神は「福岡で家族がテレビで見ている。その顔が浮かんだ」と思いをはせた。

 自らを慕うサファテ・チルドレンともいうべきブルペンの仲間がつないで回ってきた出番だった。岩崎や森、嘉弥真らを叱咤(しった)したり激励したりながら、ホークスでの4年目を戦ってきた。この日、岩崎は8回に同点弾を献上。それでもセーブ機会での失敗が今季わずか1度、防御率0点台の守護神がいるからこそ、全員でその後をカバーして白星につなげた。

 平たんな道のりではなかった。高校時代に投手転向し、大学では最速140キロ台半ば。2001年には右肘を手術した。それでもリハビリに耐えた結果、「いきなり150キロ以上が出るようになったんだ」。敬虔(けいけん)なキリスト教徒。努力の積み重ねがもたらしてくれる“奇跡”に導かれてきた。

■防御率0点台

 広島時代の11年には鼠径(そけい)ヘルニアの手術を受けた。復活までの孤独さを知るからこそ、周囲への気配りも欠かさない。5月に左肘の手術を受けた和田には、1軍復帰が近づいたタイミングで人づてにメッセージを送った。「We need you(あなたが必要だ)」。和田本人を、そしてチームを愛するからこその言葉だった。

 工藤監督も最大限の賛辞を惜しまない。「彼が一生懸命やってきたことが実を結んだ。日本一のストッパーだと思う。積み重ねの結果。おめでとう」。優勝マジックは初点灯から足踏みなしで減り11。通算200セーブ、3年連続40セーブと節目を迎えてきた守護神は、試合後の会見で次の大きな目標を掲げた。「優勝するときに、最後のアウトを自分が取りたい」。2015年を再現する2年ぶりの胴上げ投手。自らイメージするその瞬間が着実に近づいている。 (谷光太郎)

=2017/09/06付 西日本スポーツ=

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