武田完封ホークスM10 デスパ30号パ最速

西日本スポーツ

 アルフレド・デスパイネ外野手(31)がリーグ最速でシーズン30発の大台に到達し、29発で並んでいた同僚の柳田らをキング争いで一歩リードした。2点リードの3回2死二、三塁で、山田の直球を「バットの先っぽ」で右翼席に運ぶ豪快な30号3ラン。先発の武田も今季初完封を無四球で飾って5勝目をマークした。攻守で圧倒したホークスは6連勝。優勝マジックを1減らして「10」とした。

 フルスイングで逆方向にかち上げた打球は、じりじりと後退した右翼ロメロの頭上を越えた。柳田の適時打でリードを2点とした直後の3回2死二、三塁。デスパイネの仰天弾が高々と舞い上がった。「自分もびっくり」と目を丸くした一発は、リーグ最速の30号到達となる3ランだ。

 山田の外角直球を右翼席前列にパワーで届かせた一発。「バットの先っぽだった。まさか入るとは思わなかった」。来日4年目で初の大台には「通過点」と冷静だったが、日本通算84本目となるアーチの「質」には、さすがのデスパイネも驚きを隠さない。

 ベンチ前では、29発で一歩リードを許した柳田とヘルメットを足の先に付ける、得意のパフォーマンスを共演。柳田が「デスパが打てば『俺もホームラン打ちてえ~』ってなる」と言えば、デスパイネも「互いに打てば点が入る。敵ではないし打つとうれしいよ」と刺激を与え合っている。

 8月24日の西武戦以来、10試合ぶりの一発は、今季を象徴するアーチでもあった。右方向への本塁打は15本目と半数を占める。フリー打撃から意識的に右方向へ打球を飛ばし、藤本打撃コーチは「引っ張って気持ちよくスタンドに放り込んでるときは、調子が良くない」と言うほどだ。

 キューバ選手の特長である、ボールをできる限りひきつけてから、一気にスイングする打撃が真骨頂。藤本打撃コーチは「振り遅れても力があるから柵越えする」。工藤監督も「チャンスでつないで一発というのは理想的な点の取り方。相手も大量点というのはショックが大きいと思う」と勝負強さをたたえた。

 シーズン中に初めて来日した家族が今週、帰国した。球場に招待したり、東京や北海道など同行した遠征先で観光地を巡ったり、約1カ月の滞在期間で一緒にリフレッシュした。寂しさはあるが、優勝マジックは一つ減って「10」となり“ゴール”は目前。家族がいるキューバに朗報を届けるためにもバットを振る。 (鎌田真一郎)

=2017/09/07付 西日本スポーツ=

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