ホークス内川レギュラーシーズン復帰へ 筑後でティー打撃50振

西日本スポーツ

 左手親指骨折からリハビリを続けている福岡ソフトバンクの内川聖一外野手(35)が7日、筑後屋内練習場で44日ぶりにティー打撃を再開した。患部を固定していたギプスが外れ、約50スイング。少なくとも当面2週間は経過観察の必要があるものの、順調な経過をたどっている。マジック「10」とチームが優勝へ近づく中、危ぶまれていたレギュラーシーズン中の1軍復帰へ可能性が開けてきた。

   ◇    ◇

 雨で屋内練習場に満ちた湿気を、徐々に出てきた風が押し流していた。親指を剥離骨折していた左手にはギプスでなく打撃用の革手袋。内川はバットを握り、44日ぶりにティー打撃を行った。約50スイング。確認のスタート段階ながら「思ったより痛みはなかったですね」と、率直な安堵(あんど)の声を漏らした。

 悪化すれば靱帯(じんたい)に影響が及ぶ恐れのある骨折箇所だったため、固定が6週間に及んだ。7月25日の初診から丸6週間だった5日の練習後、福岡市内の病院で診察を受け、一定の回復が認められたことでギプスが外れていた。6日にテニスボールを打った上でこの日、ティー打撃へ移行。ギプスが手首ごと固定する形だったため「(患部の)周りも動くようにしていかないと」と言う。

 斉藤リハビリ担当コーチも「思っているより痛みもないということだった。後は可動域。筋肉も硬くなっている。ほぐしていかないと。最初だけ気をつけて」と話した。「あと2週間は制限がある。本人の感覚を確かめ、やれる範囲を広げていく」。少なくとも今月中旬までは確認作業が続く。

 当面2週間で全く問題なければ、下旬には実戦段階へ移行する。現日程での最終戦はファームが2軍の28日で、1軍は10月8日。2軍戦から1軍戦へと段階を踏める日程だ。「全治8~12週」とされた最終診断では微妙といえたレギュラーシーズン中の復帰へ、可能性が開けてきたのは確かだ。

 内川は「なるだけ早い時期に復帰できるに越したことはない」とした上で「しっかり感覚と向き合いながら、一日一日やるべきことをやっていく」と言葉を選んだ。自身の穴は代わって出場した選手が懸命にカバーし、チームはV奪回へ前進中。時期について多くを語らなかったことに、同僚たちへの敬意もにじんだ。

   ◇    ◇

 斉藤コーチは捕球動作については「本人も痛みはないと言っている。昨日(6日)も30分ぐらいノックを受けている」と説明した。既に進出を決めたクライマックスシリーズを見据えると、昨季、右手指骨折明けの柳田が実戦復帰の場としたように、フェニックス・リーグ出場も選択肢となる。もっとも、より早期に復帰できれば、当然ながら実戦機会は増やせる。最前線が優勝へ近づく一方で、主将も確かな足取りで、前へ進む。 (森 淳)

=2017/09/08付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ