千賀自己最多13勝 初タイトルへ ホークスM6!!2度目8連勝

西日本スポーツ

 千賀滉大投手(24)が自身初タイトルに大きく前進した。7回1失点の力投でロッテ涌井との投げ合いを制し、勝率第1位のタイトルの条件となる今季13勝目(3敗)をマーク。勝率は同僚の東浜を上回る8割1分3厘だ。12勝3敗だった昨季はラスト3登板で未勝利の悔しさを味わったが、今季の成長をあらためて証明した。楽天が敗れたため、快調に減り続ける優勝マジックは6となった。

■「何とか粘れた」

 意地が勝った。マウンドで3度もグラブを強くたたいた。安打と2四球で招いた7回2死満塁。胸中の焦りを静め、千賀は打席の加藤と向き合った。最後はフォークで空振り三振。1点のリードを守り切り、今季はあまり見せることがなかった感情をあらわにした。

 「状態はあまりよくなかったけど、真っすぐ中心で何とか粘れた」。勝率第1位のタイトルの条件となる13勝目で優勝へのカウントダウンを進めた。150キロ超の快速球を軸に7回を6安打1失点。序盤からフォークの制球が安定せずに苦労したが、最後は加藤を切り札で仕留めた。

 昨年9月27日のレギュラーシーズン最終登板。今回と同じ千葉で、2-0の8回2死満塁から連続押し出し四球。失意の降板を強いられた。「(現楽天の細川)亨さんが受けてくれて。(球審)敷田さんの手が上がらなかった」。今でも鮮明に思い出すシーンだ。

 この試合に勝っていれば13勝3敗で勝率8割1分3厘。タイトルを手にした先輩和田の同7割5分を上回れたが、土壇場の制球難で果たせなかった。それだけに「去年と同じような状況。あそこで四球を出したら去年と同じ。悪いなりに粘れた」と力を込めた。

 ロッテに今季の借りも返した。8月26日に本拠地福岡で涌井と投げ合い、6回3失点で今季3敗目。自身の連勝も「5」で止まった。その試合と同じ赤いグラブで敵地のマウンドに上がって勝利。「ヨーイドンで涌井さんから2点取ってくれた」と打線に感謝した。

 今季は左背部の張りで離脱した期間もあったが、勝利数は15勝の東浜に次ぐチーム2位。勝率は8割1分3厘で東浜の7割8分9厘を上回り、13勝以上の投手ではリーグトップだ。9日現在の規定投球回には1イニング届かなかったものの、防御率は2・23。リーグトップは2・17の西武菊池で、千賀は“隠れ2位”となっている。

 成長著しい右腕を7回のピンチで続投させた理由を、工藤監督は「あいつ自身の勝ちも含めて『もぎ取ってこい』という意味を込めていってもらった」と説明。今季チーム2度目の8連勝を呼び込む力投で、育成出身の剛腕が自身初タイトルを完全に視界に捉えた。 (谷光太郎)

=2017/09/10付 西日本スポーツ=

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