工藤ホークス福岡移転後最多91勝 巨人以来52年ぶり

西日本スポーツ

ヒーローインタビューを終えてポーズを決める(左から)福田と岩崎 拡大

ヒーローインタビューを終えてポーズを決める(左から)福田と岩崎

福田の逆転打で生還した一走・松田(3)と両手でタッチする工藤監督

 工藤ホークスが凱旋(がいせん)勝利を新記録で飾った。敵地で2年ぶりのリーグ制覇を決めた後、ヤフオクドーム2試合目で初白星。プロ野球52年ぶり、福岡移転後の球団では最多を更新する91勝目を挙げた。同球場では最多タイの46勝目。クライマックスシリーズ(CS)で対戦する可能性のある楽天・則本には3連勝で、CSへ生き残りをかけた選手たちのバトルが残り試合を熱くする。

 ■CSへ猛アピール

 捕手後方にしゃがみこんだ相手エースは、あまりの悔しさに右拳で思い切り人工芝をたたきつけた。その前方では、勝ち越しのホームを踏んだ松田が殊勲打の福田に向かって両手で万歳。無死から失策を犯した三塁のウィーラーはしゃがみ込み、涙を拭うような姿を見せた。あまりに好対照な両軍の白星の差はついに20。ホークスが福岡移転後最多、球界でも52年ぶりとなる91勝目を挙げた。

 「勝つことはすごく大事なこと。(CSで)対戦する可能性が高い則本君から、ああいう形で打てたというのは、どういう選手を使うかというところで悩ましく、ありがたい材料」

 工藤監督は2015年の90勝を上回る「自分超え」の白星自体より、その内容を喜んだ。逆転された直後の7回だ。失策と四球でできた1死一、二塁の場面で、まずは松田が1点差に迫る左前適時打。続く上林は三振に倒れたが、2死一、二塁から福田が則本の初球フォークを完璧に捉えた。左中間への2点二塁打で再逆転に成功。3日の対戦ではデスパイネのサヨナラ打で涙を流させた相手エースにこれで3連勝と、CSへ向けてまた嫌なイメージを植え付けた。

 リーグ優勝を早々と決めたが、西武との2位争いに必死な楽天に負けない懸命さが白星を呼ぶ。柳田の離脱もあり、今季15試合目のスタメン出場となった福田は「CSまでの期間でできるだけアピールして、メンバーに選ばれるように頑張っていきたい」と鼻息が荒い。前カードの日本ハム2連戦は塚田と江川がアーチ。この日も3回に高田がソロを放つなど、V決定後は伏兵の活躍が目立つ。

 レギュラーシーズン以上に短期決戦では状態の良さが起用のポイントとなる。故障から2軍戦に復帰したばかりの内川、川崎だけでなく、ファームには長谷川勇、吉村ら実力者もひしめく。「消化ゲームをつくらないという中、CSに向けてどうやって(ベンチ入りの)28人を選んでいくかになる」。工藤監督も思案するベンチ入り当落選上の選手らの必死さで、まだまだ白星は増えていく。 (倉成孝史)

=2017/09/25付 西日本スポーツ=