ホークス千賀 2冠どころか…無冠危機 今季ワーストタイ7失点

西日本スポーツ

 マウンドに仁王立ちし、剛球でねじ伏せる。そんな普段の千賀とは別人の投球だった。6回まで何とか投げたが今季ワーストタイの7失点。今季初登板だった4月4日、敵地仙台で同じ楽天に喫した大量失点に並び、痛みが残る4敗目だ。

 「修正できなかった。情けないのひと言です」。試合後、報道陣の前に姿を見せると、うつむきがちに言葉を紡いだ。初回から直球が思うように走らず、変化球の制球も定まらない。初回2死一、二塁。外寄りの147キロを銀次に捉えられ、中越えの先制2点適時打を浴びた。2回は茂木に適時二塁打、3回はウィーラーに3ランを献上した。

 「あそこまで操れないの(試合)はなかなかなかった。本当に、どうもできなかった」。4回からは走者のいない場面でもセットポジションではなくクイックモーションで投じた。本来はフォームの修正能力も武器だが、6回にも藤田に適時打を許し7失点目。「ああ(クイックに)するしかなかった」と試行錯誤も実らず、4与四球はことごとく失点につながった。

 優勝決定翌日の17日に先発した前回西武戦では、6回1失点ながら4与四球などで自己最多の141球を費やした。中7日で修正を試みたが結果は出ない。昨季の和田(最多勝、勝率第1位)に続く投手2冠を期待された右腕が、自身初タイトルを二つとも逃す可能性も出てきた。

 防御率は試合前の2・20から2・56に悪化。リーグトップで2・00の菊池(西武)との差は広がりタイトルは絶望的だ。条件の「13勝以上」をクリアしている勝率も8割1分3厘から7割6分5厘にダウン。規定投球回クリアを狙う次回登板で黒星なら、12勝にとどまったことで惜しくも勝率第1位を逃した昨季の“再現”ともなりかねない。

 佐藤投手コーチは「もう1試合投げるけど、今日8回投げておけば次は4回で良かったのに」と残念がった。何より、CSで対戦する可能性がある楽天に今季2勝2敗、カード別ワーストの防御率5・76と極端な相性の悪さが気になるところだ。きょう26日に出場選手登録を外れ、10月6日のオリックス戦、もしくは今季最終戦の同8日楽天戦に向かう。「自分のボールをしっかり投げられるような準備をするしかない」。そう自分に言い聞かせた。 (谷光太郎)

 ◆次回完封でも…

 勝率と防御率で2冠の可能性があった千賀だが防御率争いでは大きく後退した。リーグトップは菊池(西武)で2.00。菊池は今季最後とみられる次回登板で仮に9回10失点したとしても2.39で、千賀が残り1試合で9回完封勝利を挙げても2.40で上回れない。勝率は7割6分5厘に下がったが13勝以上の投手でリーグトップの座を死守。しかし次回登板で黒星がつくと13勝5敗で7割2分2厘まで下がり、東浜(16勝5敗)の7割6分2厘を下回る。

=2017/09/26付 西日本スポーツ=

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