ホークス内川ただいま適時打 復帰戦恩返しの快音

西日本スポーツ

■5点差守れず逆転負け

 主将の帰還だ! 左手親指の骨折から復帰した内川聖一外野手(35)が「ただいま!」とばかりにタイムリーを放った。工藤ホークスとしては、初めて4番以外のスタメン「5番一塁」で登場。3回2死一、二塁で中前適時打をマークすると、活気づいた打線が6回で2桁安打を達成し、7点を奪った。ただ、投手陣が最大5点のリードを守れず、逆転負けを喫した。

 内川が帰ってきた。7月23日に左手親指を骨折してから70日。「5番一塁」で先発メンバーに名を連ねた。工藤ホークススタートの2015年からスタメンでは初の4番以外の打順だったが、仕事ぶりは変わらない。3回2死一、二塁。カウント1-1からの3球目だ。

 山岡の外へ逃げるスライダーに、バットを伸ばした。左中間へのタイムリーで挙げた追加点。だが、試合後の表情は険しかった。

 「ホッとはしていない。明日も試合があるし。(今後について)話し合いながらやっていきます」

 初回の1打席目は1死一、三塁の得点機に三ゴロ併殺打に倒れていた。予定通り3打席立ち、6回の打席で代打を送られた後、チームは逆転負けを喫した。責任感の強さゆえに、悔しさを募らせる。

 ただ、主将の復帰で、柳田が右脇腹を痛めた9月20日から続く、チームの連続試合1桁安打は「7」で止まった。5番で起用した工藤監督は「様子を見るということ」と意図を説明したが、藤本打撃コーチは「打つ方は問題ない。あとは体力面だけ」と変わらぬ信頼を口にしている。

 右打者では史上最長タイの7年連続3割の実績を誇るバットマンは、2000安打まで104安打で今季スタートした。達成は時間の問題と思われたが、6月に頸椎(けいつい)捻挫で登録抹消されると、復帰した7月に再び左親指骨折で離脱。2008年に横浜でレギュラーをつかんでから、2カ月も戦線を離脱したのは初めて。不思議な感覚がこみ上げてきた。

 「今までずっとやってきたものを一度解放しなきゃいけないと思った。精神的にも、肉体的にもずっと張り詰めていたから」

 開場2年目の筑後のファーム施設をウオーキングして汗を流したり、茶谷や栗原ら将来を嘱望される若手と打撃論を交わしたりする内に、心も体もリフレッシュされていった。

 離脱中でもチームは失速せずに優勝を果たした。だからこそ「優勝で僕は救われた」と言う主将は、復帰戦の敗戦が悔しかったのだろう。シーズンは残り3試合。だが、その先には決戦が控えている。「恩返し」は、これからだ。 (鎌田真一郎)

=2017/10/01付 西日本スポーツ=

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