ホークス千賀、感謝感激、初タイトル 6回3失点も黒星消え、みんなに最敬礼 本拠地最終戦サヨナラ勝ち

西日本スポーツ

 レギュラーシーズン本拠地最終戦はドラマ満載! 千賀滉大投手(24)が勝率第1位のタイトルを決定的にした。2者連続弾を浴びるなど6回を3失点。2点のリードを許して降板したが、9回2死二塁で上林が執念の同点打。シーズン規定投球回にも到達した右腕の負けが消え、念願の初タイトルをほぼ手中にした。延長12回には代打吉村が劇的なサヨナラ弾。投打の絆が際立つ今季94勝目となった。

 救ってもらった。ベンチで両手を高く突き上げた千賀は、満面の笑みで拍手を送った。1点を追う9回2死二塁。勝率第1位のタイトルを逃す寸前で、上林が平野の直球を右前に運んだ。6回3失点で降板した右腕の負けが消え、初タイトルをほぼ手中にした。

 「自分自身、情けないピッチングだと思っていた。みんなでつないで1点を取ってくれて、感謝のひと言です」。13勝4敗をキープし、勝率7割6分5厘。敗戦投手になれば、登板機会がない東浜の7割6分2厘(16勝5敗)に勝率トップを譲るところだった。

 9月25日の楽天戦で今季4敗目を喫した。残り試合で登板回避する方が、リーグ初となる育成出身選手のタイトルホルダーになる近道だったが、「クライマックスシリーズ(CS)に向けた準備」を優先。残り6イニングだったシーズン規定投球回到達も励みにして、志願のマウンドに上がった。

 6回3失点の内容は決して満点ではなかった。初回は小谷野に146キロ直球を中前への先制打とされた。5回は9番若月にスライダーを左翼席へのプロ初アーチとされ、T-岡田にも同じスライダーを右翼テラス席へ運ばれた。プロ2度目の2者連続被弾だった。

 その一方で4者連続を含む7三振も奪った。「今日もやられたようなものだけど、そこから考えられることはある」と今後への糧とすることを誓った。工藤監督は「バッターと勝負してるところは見えたので。その辺はいいと思います」と一定の評価を与えた。

 昨季は12勝目の後に3試合勝てず、規定の13勝に届かずに和田にタイトルを譲った。その先輩左腕には「表彰式に出ると、オフのモチベーションになる。刺激になるから絶対に取ったほうがいい」と後押しされた。さらに「俺なら投げない」と冗談交じりに諭されるほどだった。

 だからこそ、険しい道を選んだ上での初タイトルはうれしかった。「自分にはない、と思っていたものが手元にいきなりきて。うれしいのはもちろんだし、不思議な感じ」。同点劇の直後には、ベンチで何度も最敬礼。高いレベルで競い合った東浜にも喜んでもらった。打線への「恩返し」の舞台はポストシーズンだ。 (谷光太郎)

=2017/10/07付 西日本スポーツ=

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