西武が王手、雄星完封 CS初登板で達成は史上7人目

西日本スポーツ

 今度こそ脅威? 4年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)出場の西武がファーストステージ突破に王手をかけた。菊池雄星投手(26)がプレーオフ、CS7人目の初登板完封。通算17戦0勝のソフトバンクと対戦するファイナルステージへ勢いをつけるため10点差でも志願して続投し、楽天戦はレギュラーシーズンも含め今年9戦9勝、昨年からは12連勝となった。西武は15日の第2戦で勝つか引き分けるとファイナルステージ進出が決まる。

 エースとして文句なしの仕事だった。レギュラーシーズンで8戦8勝の楽天を121球でねじ伏せCS初登板で完封勝利。「満員の皆さんの前で完封できて最高。緊張せず、わくわくして投げられた」。チームをファイナルステージ進出王手へと導いた菊池が、お立ち台で声を張り上げた。

 初回に1死二塁のピンチを招いたが、ペゲーロ、ウィーラーを連続三振。気迫に応えた打線の援護にも支えられて波に乗った。「真っすぐがインローに決まればいいフォームで投げられている証拠」。3回に先頭オコエを154キロ、嶋をこの日最速の156キロで見逃し三振に仕留めたのは、ともに膝元への直球だった。

■5安打9K「最高」

 カーブ、スライダーも自在に操った被安打5、9奪三振という投球に「すべてバランスよくいけた」とうなずいた。6回終了時点でスコアは10-0。ファイナルステージを見据えた首脳陣の交代の打診にも「行きます」と続投を志願し、4回で降板した則本とのエース対決を制した。

 16勝、防御率1・97でリーグ2冠。自己最高の成績を残したシーズンは徹底した体調管理のたまものだった。起床後に必ず血圧を測定。「これまでは、試合に負けた後は『次に取り戻さなきゃ』と練習がオーバー気味になった。数値を確かめればそれが防げる」。食事について質問すれば「2時間もらえたら全部話します」と言い切るほどの豊富な知識を誇る。今では体重計に乗る前に、グラム単位で自分の体重の増減が分かるようになったという。

 そんな努力を二人三脚で支えた妻の瑠美さんだけでなく、この日スタンドには故郷の岩手から約120人が訪れた。地元では登板試合を集まって観戦するのが楽しみという平均年齢75歳の応援団のため、菊池は昨オフに大型テレビをプレゼント。現在は集会所に設置されているという。

 高勝率を誇ったシーズン中のイベント同様、今CSでも選手が着用している炎獅子ユニホームに身を包んだファンで埋まった本拠地での貴重な白星。自身も監督としてCS初勝利の辻監督は「ウチは雄星で落とせなかった。地の利もありいい形で勝てた」と胸をなで下ろした。

■第3戦か第4戦に

 ファイナルステージに進めば菊池の出番は第3戦か第4戦が濃厚。ソフトバンクが待つヤフオクドームでの先発を念頭に「6回くらいで降りてもよかったが、やりきった感じがないまま終わるより、球数が増えても次に向けて自分に勢いをつけたかった」と力を込めた。プロ8年で通算17試合0勝12敗。いまだ勝たせてくれない相手を倒して日本シリーズへの道を切り開くため、仲間を信じて「福岡決戦」に備える。 (松田達也)

◆突破率100%

 パ・リーグのプレーオフ(04~06年)とCS(07年以降)ファーストステージで、先勝チームの突破は過去13年のうち12年で突破率は92.3%。第1戦を落としながら逆転したのは06年ソフトバンク(相手は西武)しかなく、CSとなってからは突破率100%だ。西武は11年に3位からファイナルステージに進出したが、以降のCSは12年(2位)、13年(2位)とファーストステージで敗退。6年ぶりのファイナルステージ進出なるか。

=2017/10/15付 西日本スポーツ=

PR

埼玉西武ライオンズ アクセスランキング

PR

注目のテーマ