不動の遊撃手・今宮健太聞く 短期決戦の戦い方は?

西日本スポーツ

【キーマンに聞くCS直前企画 打者編】

 福岡ソフトバンクが出場するCSファイナルステージが18日に始まる。直前企画としてインタビュー「キーマンに聞く」で2年ぶりの日本シリーズ進出へ鍵を握りそうな投打の2選手を直撃した。今宮健太内野手(26)はプロ野球新記録のシーズン守備率9割9分3厘、最少タイ記録の38失策と鉄壁の守りを誇ったチームの要。今季は打撃でも進化した姿を見せた不動の遊撃手に短期決戦の戦い方を聞いた。 (聞き手・構成=小畑大悟)

 -今年のホークスはシーズン守備率9割9分3厘のプロ野球新記録を樹立し38失策も最少タイ。最強守備陣の要として達成感は。

 「見えないところでのミスはいろいろあったし、記録に『E』がつかなかったプレーもたくさんあったけど、鳥越(内野守備走塁)コーチに言われてきた一球一球、ワンプレーワンプレーの大切さをみんなが理解した上でやってきた結果が、こういう記録につながったんだと思う」

 -シーズン終盤は記録への意識もあったか。

 「周りはそうやって言っていたけど、あまり意識はしていなかった。ふと最終戦が終わって、最後に誰がエラーしたのかなって思ったら、僕だったんですね(笑)。最後の西武戦(9月28日)だったかな」

■最少タイ38失策最後にやったの僕だった(笑)

 -個人としても2012年の1軍定着後、初の1桁で最少の7失策だった。

 「集中力を保ってしっかり守れたと思うし、成長を感じる部分もあった。ただ、まだまだ上にいけるとも思ったので、さらにプラスでやっていけたら」

 -成長した部分とは。

 「当たり前の打球をアウトにする確率が、100パーセントではないけどミスは減っているし、スローイングも良くなっている。もっと高みを目指してやっていきたいとも感じる」

 -ここからは短期決戦。1点の重みが増し、守備の重要性も高まってくる。

 「ミスからの失点が勝敗を大きく左右する。ミスが負けにつながることもあるし、逆にそこを突けば勝ちが近づくこともある。ミスなくやっていきたいけどミスは出ることもある。そのときこそ、全員でカバーしていけたらいい」

 -思い出深いCSは。

 「特にないかな」

 -2014年のCSファイナルステージでは、先勝した後の第2戦で悪送球が逆転負けにつながった苦い経験もある。

 「変なことを思い出させないでくださいよ。あのミスで1敗したけど、先輩たちにカバーしていただいてCSを突破できた。本当に先輩たちに助けられた。今度は仮に誰かがミスをしても、僕もそうだし、みんなでカバーしていけたらと思う。僕はあのようなプレーがないようにしないといけない」

 -CS、日本シリーズや国際大会など、プロでも大舞台の経験を重ねた。

 「自信を持って今できることをやるだけ。攻めるところは攻めていく。引くところはないので、思い切って攻めていきたい。『守備』だけど、気持ちが守りに入ってしまったらいいプレーができないし、囲ってしまうプレーになってしまう。そういうプレーでヒットを許すと、点につながる。攻めた結果でヒットになっても、案外点にはならないんですよね。自分のスタイルを変えずに思い切ったプレーをしていきたいと思う」

 -守備だけでなく、今年は打率、本塁打、打点と打撃の各部門でもキャリアハイの成績を残した。

 「それは今までが打っていなかったから。だから『今年は打っているな』と言われるだけ。レギュラーシーズンが終わったのでそれはそれ。短期決戦は短期決戦で、自分の仕事をしつつ、いいところではしっかりと打てるようにしたい」

■「守備」だけど守りに入らず攻めていく

 -リーグ優勝して臨むだけに、CS突破へのプレッシャーもかかる。

 「勝たないといけないから。確かに日本一奪還がこのチームの絶対的な目標ではあるけど、まずはCSに勝たないと上にはいけない。先のことは考えずに一試合一試合、短期決戦なので区切って戦っていいと思う。長くても(日本シリーズを含め)13試合なので、自分の持っているものを全てぶつけていきたい」

 -チームでは上林や甲斐ら若手も台頭し、置かれた立場も変わってきた。内野の要として、リーダーシップにも期待される。

 「年齢的にはまだまだ若い部類だけど、1軍(のレギュラー)で5年間は経験させてもらった。CSも(シーズン)1、2、3位からといろんな順位から出場している。声を掛けられるときはしっかり声を掛けていきたい。若い選手たちがチームを背負う必要はないし、思い切ってやってくれればいい。ミスをしたら僕たちがしっかりカバーしてあげられるように。絶対的に強いチームなので」

 -CSではどんな働きをしたいか。

 「何でもいい。打撃では何でもいいから、塁に出る。守備ではグラブが逆であろうが、体に当てて捕ってもアウトにできればそれでいい。短期決戦はそれでいい。形ではなく、勝てればいい。勝つ中で何かしらやれればいいかな」

=2017/10/15付 西日本スポーツ=

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