CSファイナル分析【投手編】臆せず攻めろSB千賀 楽天は美馬がジョーカーか

西日本スポーツ

 【CSファイナルステージ直前分析〈1〉】

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの顔合わせは、2年ぶりのリーグ優勝を果たしたソフトバンクと、3位の楽天に決まった。1勝のアドバンテージと、ホームの声援を背に戦うソフトバンクながら、楽天はレギュラーシーズンで最も苦しめられた相手だ。日本シリーズ進出を懸けた激突を、データから展望する。第1回は投手編。


 〈ソフトバンクの今季楽天戦成績〉

 ・13勝12敗

 ・防御率 3.35

 ・失点 91

 ・被本塁打 27

 パ・リーグ全カードに勝ち越して94勝を挙げたソフトバンクながら、楽天戦が最も小差だった。得点は80で、失点と収支マイナスはこのカードだけ。ホーム6勝7敗で、これも唯一の負け越し。熊本開催1試合を含んでおり、ヤフオクドームでの対戦成績は5勝7敗だった。

 リーグ最多16勝の東浜はこのカード3勝2敗と貯金は多くないが、防御率1.93と十分な内容。CSでの先発陣で唯一、気がかりなのは、勝率第1位に輝いた千賀だ。今季5試合で2勝2敗ながら、防御率5.76と打たれている。4月、Koboパーク宮城での初対戦で4回7失点。8月に敵地でWBC日本代表の同僚・則本と投げ合って8回零封したように、抑えている試合はあるが、9月のシーズン最後の対戦ではヤフオクドームで6回7失点と、大量失点が目立つ。

 ペゲーロに打率.364と打たれたことや、ウィーラーに許した2発など、いくつかの要因の中で、気になるのは四球の多さだ。カード別ワーストの与四球17は、シーズントータルの4割近い。前述ペゲーロとの相性は4度歩かせている点も含めてだ。楽天戦の被打率.248はカード別ワーストではあるが、続く.226のオリックス戦は防御率2.45止まり。楽天戦の被本塁打は3と特別に多いわけでもない。コースを狙いすぎずに勝負できれば、シーズン中のようなことはないはずだ。

 セットアッパーの岩崎は楽天戦防御率0.82、抑えのサファテは同0.84。7回終了時にリードできていれば、ただでさえ盤石な8、9回は“ないもの”と考えて良さそうだ。


 〈楽天の今季ソフトバンク戦成績〉

 ・12勝13敗

 ・防御率 2.98

 ・失点 80

 ・被本塁打 14

 被本塁打14はカード別最少。他の4カードで100得点以上を挙げているソフトバンク打線を、80得点に抑えた。

 4年連続奪三振王の則本が7試合で3勝3敗と貯金こそないものの、防御率1.74とエースらしい働きぶり。ヤフオクドームに限れば3試合で0勝2敗と勝てていないが、同2.38と内容は悪くない。岸は今季6試合で2勝4敗ながら、同3.14と試合はつくっている。

 この2人以上に、ポイントになりそうのが美馬だ。今季ソフトバンク戦4試合で2勝2敗、防御率4.39だったが、ヤフオクドームでは2試合で1完投を含む2勝、防御率1.13。16イニングを投げて被本塁打1、与四球2で2失点と、内容が抜群だった。8打数4安打を許した柳田が故障で不在となれば、さらに追い風となる。

 美馬はCSファーストステージ第3戦で先発しており、ファイナルステージでの先発は、そこから中4日でも第4戦となる。先発は1度きりになる公算が大だが、プロ入り当初にリリーフだった経験も。楽天ベンチにすれば、リリーフ投入も含めて使いどころを考えたくなる存在のはずだ。

 このほか、高卒ルーキーで3勝を挙げた藤平がソフトバンク戦だけ登板していない点も、短期決戦で意味を持つ可能性もある。リリーフ陣は福山、ハーマン、さらにルーキー高梨と、そろってソフトバンク戦成績は安定している。クローザー松井裕は9試合9イニングで被安打9、与四球7。ほぼ毎度、走者2人を出す内容ながら、土俵際で踏ん張って失点は1(自責0)に抑えた。

 シーズン後半に思わしくなかった左肩、左肘の状態はどこまで上がっているか。ファーストステージで2試合に登板しているが、万全とは言い難い内容だった。最大6試合のファイナルステージだけに、松井裕の存在は重みを増してくる。

 (野手編は18日に公開予定)

=2017/10/17 西日本スポーツ=

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