炎獅子まさか寒敗 2日連続打線振るわず終戦

西日本スポーツ

 見えていたはずの福岡への道が閉ざされた。本拠地での終戦。現在のCSが始まった2007年以降、初戦で勝ったチームがファイナルステージに進めなかったのは初めてだ。辻監督は「残念です。途中からこっちの流れでいけると思ったが…」と気丈に振り返った。

 気温11度の寒さの中、炎獅子強力打線が凍り付いた。何度も好機をつくりながら、あと1本が出ず2得点。相手エース則本を打ち崩して計10得点で快勝した初戦から一転、2日続けて沈黙した。「勝ち負けは仕方ない。運不運もある」。懸命に悔しさを押し殺した。

 福岡はナインにとって向かうべき「約束の地」だった。6月28日。森慎二1軍投手コーチ(当時)が、福岡市内の病院で42歳の若さで急逝した。異変を訴えたのは、25日のヤフオクドームでの試合前だった。

 辻監督は「あの後からヤフオクのコーチ室に入ると、必ず慎二のことを思い出した…。もう一度あそこに行けたら、いっそう慎二を思って戦える」と思いをはせていた。試合前と勝利の後には、ベンチに飾られた森コーチの背番号89のユニホームに触れる。「コーチとは勝ったら必ず握手するから」。だが福岡行きを祝う“儀式”はできなかった。

 就任1年目の今季はルーキー源田をはじめ、山川、外崎ら若手を育て、4年ぶりのAクラスにつなげた。その若い力はCSで本来の力を発揮できなかった。辻監督は「彼らは、この経験が次のステップアップになる。この悔しさを味わって、どれだけ成長するのか。来年を楽しみにしたい」と前を見据えた。

 福岡では、家族がキャンプインの2月1日に亡くなった父の広利さんの写真を持って故郷佐賀から応援に来る予定だったという。亡き父に誓った日本一。来季こそかなえてみせる。 (松田達也)

=2017/10/17付 西日本スポーツ=

PR

埼玉西武ライオンズ アクセスランキング

PR

注目のテーマ