ソフトB達川ヘッド動いた やっつけるかやられるか死闘じゃ

西日本スポーツ

 「泥んこ筒香魂」じゃ! 福岡ソフトバンクの達川光男ヘッドコーチ(62)が16日、ナインに「喝」だ。ヤフオクドームでの全体練習で、サインプレーを途中でストップして円陣で訓示。雨中の乱戦となった15日のセ・リーグCSでのDeNA筒香嘉智外野手(25)の姿を引き合いに出し、選手を熱く鼓舞した。相手も楽天に決まり、明日18日からいよいよファイナルステージ(S)が開幕。泥くさく死闘を制して、日本シリーズへの切符をつかむ。

 レギュラーシーズンでは黒子に徹してきた参謀が、ついに動いた。全体練習の最後に行われたケース打撃。さまざまな走者の状況を想定してコーチからサインが送られたが、序盤からバント失敗やエンドランでフライを打ち上げるなどミスが続くと、捕手後方にいた達川ヘッドがナインを集めた。円陣の中心に立つと、おもむろにスポーツ紙を広げた。

 そこに報じられていたのは、雨中の甲子園で行われた15日のセCSファーストS。顔面付近への厳しい攻めを受けてぬかるんだグラウンドに倒れ、泥だらけになったDeNAの筒香の姿だった。負ければ敗退の土壇場で、気迫あふれるプレーで決勝打を含む4安打2打点の活躍。悪条件での乱戦を勝利に導いた4番の姿を、達川ヘッドはナインに見せた。

 「筒香が『やっつけるかやられるかの死闘』じゃと言っていた。『相手も本気なら自分らも本気』だと。顔の前にバーンとこられて、ひっくり転げて泥だらけになって。『戦いじゃなくて死闘だ』と」

 18日からいよいよ始まる死闘を前に、選手らの闘志をかき立てる狙いだった。リーグVを決めたのが、ちょうど1カ月前の9月16日。リーグを独走で制したが「しびれる戦い」から長く離れていることは避けようのないマイナス材料だ。決して選手らに油断があるわけではないが、ファーストSを勝ち抜いて勢いを持って福岡に乗り込んでくる相手をはじき飛ばすため、あえて選手を鼓舞した。

 「失敗しとるから怒っとるわけじゃない。『死闘』と書いてあったからの。(18日からは)こういうふうになるよ、という話。監督が自信を持ってサインを出せるように、きちっとやってくれと言うた」と達川ヘッド。CSでは、レギュラーシーズンで打線をけん引した柳田を欠くことが確実となった。泥くさくても、チーム一丸となって日本シリーズ進出を勝ち取る。 (倉成孝史)

=2017/10/17付 西日本スポーツ=

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