CSファイナル分析【野手編】ソフトB立ち上がれ熱男 楽天は敵地3割アマダーどうする

西日本スポーツ

 【CSファイナルステージ直前分析〈2〉】

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの顔合わせは、2年ぶりにリーグ優勝したソフトバンクと、3位からファーストステージを突破した楽天に決まった。日本シリーズ進出を懸けた勝負の行方を読むデータ分析、第2回は野手編。打線の軸・柳田を欠くソフトバンクはどう戦うか。

 〈ソフトバンクの今季楽天戦成績〉

 ・13勝12敗

 ・打率.232

 ・得点 80

 ・本塁打 14

 ・盗塁 14

 まず、柳田は楽天戦で打率.328だった。2本塁打、10打点はカード別最少。西武戦では打率.342、7本塁打、15打点だっただけに、さらに不在が惜しまれるところだったが、いずれにせよソフトバンク打線にとって大きな痛手には違いない。楽天戦でのチーム盗塁は14とただでさえ多くはなく、そのうち4盗塁が柳田。足でかき回す要素も減った形だ。

 チーム打率、得点、本塁打ともカード別ワーストで、柳田に限らず楽天投手陣に抑えられた。ホームでは6勝7敗、打率.202、29得点、5本塁打とさらに数字を下げる。ホーム13試合中9試合は、楽天先発が則本、岸、美馬のいずれかで、3本柱を相手に思うような打撃をさせてもらえなかった。

 中でも苦しんだのが松田。打率.187、3本塁打、8打点、34三振はいずれもカード別ワーストだった。WBC日本代表でともに戦った則本相手に打率.100、11三振。美馬にも同.167とてこずった。

 一方で岸に対しては打率.294、8三振ながら3本塁打と脅威になった。今季、岸が複数の本塁打を許した打者は松田と鈴木(ロッテ=3本塁打)だけ。松田は昨季も、西武時代の岸に対して打率.538の数字を残しており、相応の投げづらさはあるはずだ。

 中村晃も楽天戦では打率.222と分が悪い。デスパイネも同.226で、カード別最少の3本塁打に抑えられている。その中にあって、明石が同.304、川島が同.294、甲斐は同.297。例えば1番明石、9番甲斐の布陣は多く考えられ、下位からつなぎ、できるだけ相手バッテリーにプレッシャーがかかる状況で主軸に打席を回したい。内川が則本に対し打率.574と、極端な好相性を示している例もある。

 〈楽天の今季ソフトバンク戦成績〉

 ・12勝13敗

 ・打率 .221

 ・得点 91

 ・本塁打 27

 ・盗塁 8

 ウィーラーがファーストステージ第3戦で、1発を含む3安打をマークして突破の立役者になった。ソフトバンクにとっては最も乗せたくない打者だったはずだ。打率.253はパッとしないが、カード別最多の7本塁打。東浜、千賀から2発ずつ、バンデンハークから1発を放っている。東浜に対しては打率.385、バンデンハークに同.375と相性そのものが良い。

 ペゲーロはファーストステージでは、ほぼ眠ったままと言える。ソフトバンク戦ではヤフオクドームでの球宴前ラストゲームで、推定飛距離170メートルとも言われる特大アーチを放つなど、シーズン計5発。打率は.226という低水準だったが、コンディションさえ整えば怖さがある。

 いずれにせよ助っ人の長打力を生かすには、脇役のバットが必要だ。今季ソフトバンクにチーム27本塁打を浴びせたのは西武と並んで最多ながら、得点は西武の103に比べて12少ない。このところ犠打やエンドランを織り交ぜてはいるものの、基本的には打つことが得点パターン。ソフトバンク戦のチーム打率.221では、得点力はなかなか上がってこない。

 その中で、ポイントになりそうなのが銀次だ。ソフトバンク戦全体では打率.247ながら、ヤフオクドームでは同.306と、シーズントータルと遜色ない結果を残している。東浜に対して同.071とサッパリでも、千賀、バンデンハーク相手に3割超の打率を残している辺り、乗っていきそうな要素もある。

 他方、外国人20発トリオの一角を成すアマダーは、ヤフオクドームではどういうわけか、シーズントータルから1割近くアップの打率.333だった。ただファーストステージでは、中継ぎ右腕の宋家豪に押し出され、外国人選手4枠から漏れた形。ファイナルステージでは、ここの入れ替えの有無も注目される。

 (おわり)

=2017/10/18 西日本スポーツ=

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