痛恨失策の川島、帳消しにした内川、川島をかばったベンチ ソフトBに確かな輪

西日本スポーツ

 【ソフトバンク それぞれのクライマックス】

 ◆パ・リーグCSファイナルステージ第2戦 ソフトバンク1-2楽天(19日・ヤフオクドーム)

 4回に同点ソロを放って生還した4番内川を、川島はベンチ前に出て待ち受けた。握手を交わし、互いの胸をぶつけた。各人の思いが交錯した。

 川島の失策で失った1点だった。初回1死一塁、銀次の打球が右前に落ちる。一塁ランナー藤田の三塁進塁を阻もうと、ライト川島は前に出て処理を試みたが、バウンドが予想以上に大きい。

 懸命にグラブを伸ばしたが、打球はその先を行き、右翼深くへ抜けていった。「左バッターの打球があっちに跳ねるのは想定外だった」。この間に藤田は生還。銀次も三塁に達した。この後を先発千賀が踏ん張ったが、2夜連続で初回に1点を先行された。

 本職は内野。今季のレギュラーシーズンで右翼でのスタメン出場は1試合だった。ソフトバンクは柳田を故障で欠き、外野のポジションが一つ空いている。楽天先発・辛島との好相性を買われた川島が、短期決戦で「1番右翼」のスタメン機会を得ることになった。

 CS直前の紅白戦でも準備していたが、不慣れには違いない。村松外野守備走塁コーチは「芝目が逆で、思ったより弾んだのでは。打球が緩かったんで(藤田を)三塁に行かせたくない思いも強かったと思う」と話した。本職の外野手なら、想定の範囲に入れるべきと指摘するが「守らせている僕らが悪い」とかばった。守りを固めた1点勝負ではなく、打ち勝つことを志向した布陣。そのリスクは、首脳陣が負う。

 失った1点を内川が帳消しにした。大前提として、失策をした川島もファイティングポーズを取り続けた。「痛いですけど、あのプレーの後も声は出していたし、絶対に逆転するんだという思いで打席に立っていた」。初回の第1打席で3球で見逃し三振に倒れても、必死に自身を奮い立たせた。第2打席で四球をもぎ取り、粘って9球目で左飛に倒れた第3打席の途中では、右翼へのファウルに悔しさをあらわにした。

 ミスを誰かがカバーする。ミスした者はまた、それに報いる。そういう積み重ねもあったからこそ、レギュラーシーズンで94勝も挙げられたはずだ。

 競り負けてまさかの連敗スタート。今CSで、再び川島が右翼で起用される可能性は低い。ただ、これを単なる失敗に終わらせるか、意味を持たせるか。それは第3戦以降の戦い次第だ。7回、投手が右の福山に代わったところで左の代打・長谷川勇を送られて退いた川島の戦いも、続く。

=2017/10/20 西日本スポーツ=

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