ソフトB内川3度目MVP 史上初5試合連続打点

西日本スポーツ

日本シリーズ進出を決め、両手でガッツポーズをする内川 拡大

日本シリーズ進出を決め、両手でガッツポーズをする内川

 工藤監督の胴上げが終わると、次のターゲットは内川だった。2011、15年に続き史上最多を更新するCS3度目のMVPに輝いた主将は、チームメートの手で5度、宙を舞った。至福の瞬間も、心の中にはあまたの感情が入り交じっていた。

 「うれしいんだけど、申し訳なさもあって。今までずっと頑張ってきた人もいる。みんながリーグ優勝して、日本一のチャンスをつくってくれたから」

 文句なしのMVPだ。史上初の同一ステージ4試合連続本塁打も記録するなど18打数7安打、4本塁打、7打点。4番で主将という大きな肩書を背負う内川は、左手親指骨折で戦線離脱した2カ月を埋めようと必死だった。

 日本シリーズ進出に王手をかけて臨んだ第5戦も、勝負強さを見せた。初回に復帰即先発した柳田の内野安打をきっかけにつくった1死一、三塁の好機。「昨日(第4戦で)接戦をものにしたし、初回に得点できれば勢いづくと思った」。美馬の143キロの内角直球をセンターへ。三走の柳田を迎える先制犠飛。CS史上初となる5試合連続の打点は決勝点となった。

 内川の勝負強さはホークスも変えた。横浜からFAで加入した11年のCSで、内川は11打数5安打、3打点の活躍でMVPを獲得した。チームはレギュラーシーズン1位で臨んだCS(プレーオフを含む)を4度目の挑戦で初めて突破。それ以降、呪縛が解かれたかのように、リーグ王者で迎えた4度のCSを全て勝ち抜いている。

 内川が6度のCSで放った安打42本、23打点は歴代単独2位。7本塁打もトップのウッズ(中日)ら3人に1本差で、通算打率はレギュラーシーズンの3割1分を大きく上回る歴代2位の3割6分8厘を誇る。ポストシーズンで異次元の強さを発揮するバットマンが、チームを短期決戦に強くした。

 4番に定着した15年、内川はCSで2度目のMVPを獲得しながら守備でフェンスに激突した際に肋骨(ろっこつ)を骨折。日本シリーズ出場はかなわなかった。目標は2年ぶりの日本一奪回のみ。「一つ段階を上がっただけ。去年、負けた時から、日本一を目指すと言っていた。1回リフレッシュして、日本一に向かいたい」。恩返しはまだ足りない、とばかりに決意を語った。 (鎌田真一郎)

◆通算打率パ1位

 内川が11、15年に続き3度目のMVPに輝いた。MVPが表彰される07年以降(07年のみファーストSも表彰)のCSで複数回選ばれているのは内川だけ。4本塁打、7打点は自身の出場したCSでいずれも最多だった。通算打率3割6分8厘(114打数42安打)は50打数以上の打者では福浦(ロッテ=3割6分7厘)を上回りリーグトップ、大島(中日=3割8分3厘)に次ぎ歴代2位に浮上した。

=2017/10/23付 西日本スポーツ=

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