ソフトB、秀岳館の魔球サウスポー田浦に照準 U18W杯で29K あさってドラフト

西日本スポーツ

■26日ドラフト会議

 地元の逸材左腕は渡さん! 福岡ソフトバンクが、26日のドラフト指名候補選手として秀岳館高(熊本)の最速148キロ左腕、田浦文丸投手(3年)をリストアップしていることが23日、分かった。3季連続甲子園で4強入りした強豪の主戦格として活躍。球団は早い段階から能力を高く評価し、調査を続けてきた。今秋のU-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)でベストナインの救援投手に選出され、他球団の評価も急上昇。1位指名は早実高(東京)の清宮幸太郎内野手(3年)が有力だが、地元が生んだ逸材の獲得も目指す。

■甲子園4度出場

 「清宮ドラフト」と呼ばれるほど高校通算111本塁打を放った怪物スラッガーに注目が集まる今ドラフト。10球団が面談を行った今月2日には、三笠球団統括本部統括本部長が「ぜひホークスに来てほしい、というお話をさせていただいた」と“ラブコール”を送るなど工藤ホークスも清宮の1位指名が濃厚だ。その一方で球界屈指の育成システムを駆使しての常勝軍団構築へ戦略も練っている。

 未来の主力として青写真を描いている選手の一人が、地元出身の快速左腕だ。福岡県出身の田浦は、秀岳館高で4度甲子園に出場。今夏の甲子園では、ドラフト最上位候補の広陵高(広島)の中村奨成捕手(3年)に一発を浴びるなど納得のいく投球ができず、2回戦で散った。それでも、田浦の1年時から潜在能力の高さに着目し、成長を見守ってきたホークス球団の評価は揺らいでいない。

 球威十分の真っすぐだけではなく、チェンジアップもピカ一。金子(オリックス)や松井裕(楽天)ら最近の球界では好投手の多くがウイニングショットとしている球種を高校生にして巧みに操る。ブレーキが利き、右打者の外角へ沈む“魔球”は「すでにプロ並み」とする球団の評価もある。また、打者としても超高校級の才能を持っている。

■9球団が調査書

 マウンド度胸も十分だ。U-18W杯では「(プロに)アピールするのはここしかない」と救援登板した5試合で無失点。トータル6試合、13回2/3の通算防御率は1・32で、投球回の倍以上となる29三振を奪った。ただ、この活躍で各球団の評価は軒並み上昇。田浦には9球団から調査書が届いており、現時点で阪神など数球団が指名を検討しているものとみられる。ホークスは当初、育成指名も含めた獲得を視野に入れていたが、順位を上げてでも獲得に動く可能性がある。

 福岡ダイエー時代から九州唯一の球団として「地域密着」の理念をドラフト指針に掲げてきた。ドラフト制度の改革や、その年々のチーム事情もあり、必ずしも反映されているわけではなかったが、2009年には明豊高(大分)の今宮、11年には宮崎日大高の武田と、九州出身の高校生を1位指名。その後も14年の古沢と笠谷、15年の川瀬、16年の九鬼を支配下で指名し獲得している。その九鬼は田浦の1年先輩でバッテリーを組んでいた縁もある。「清宮ドラフト」の中で、常勝軍団づくりへ不可欠な逸材獲得にも全力を注いでいく。

◆田浦文丸(たうら・ふみまる)1999年9月21日生まれの18歳。福岡県大野城市出身。平野小1年から「平野リトルジャガーズ」で軟式野球を始め、平野中時代は硬式クラブ「糸島ボーイズ」で投手兼外野手。熊本・秀岳館高では1年秋からベンチ入りし、2年秋から主戦。甲子園は2年春から4季連続出場し3季連続4強。9月のU-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)では救援で5試合、先発で1試合に登板し救援投手部門でベストナインに選出。170センチ、75キロ。左投げ左打ち。

=2017/10/24付 西日本スポーツ=

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