コメントで読む99年ダイエー日本一 痛めた脚でスーパージャンプの秋山は…

西日本スポーツ

日本シリーズ第3戦で久慈の大飛球をフェンスによじ登りながら好捕する秋山=ナゴヤドーム、1999年10月26日 拡大

日本シリーズ第3戦で久慈の大飛球をフェンスによじ登りながら好捕する秋山=ナゴヤドーム、1999年10月26日

日本シリーズを初制覇、故根本陸夫球団社長の遺影に見守られ、胴上げされる王監督=ナゴヤドーム、1999年10月28日

【コメントで読むホークスの日本シリーズ〈1〉】

 パ・リーグの覇権を奪回し、クライマックスシリーズを制したソフトバンクが2年ぶり17度目の日本シリーズに臨む。球団の福岡移転後、これが7度目の出場。過去6度のシリーズを、当時の西日本スポーツ紙面のコメントから振り返る。第1回は1999年。

 王監督が就任5年目だったこの年、球団の福岡移転後初優勝を成し遂げ、星野監督率いる中日と対決した。秋山、工藤と西武時代にシリーズ経験豊富な投打のベテランが、若いチームをけん引。日本一に輝いた。

 ・第1戦 ダイエー3-0中日(10月23日・福岡ドーム) 工藤がシリーズ新の13奪三振で完封し、通算86奪三振で稲尾和久の記録(84)も更新。「えっ、神様を抜いちゃったの。悪いことしたね」

 ・第2戦 ダイエー2-8中日(同24日・同) シリーズワースト記録にあと1と迫る、チーム10与四球の投手陣に王監督はおかんむり。「日本中に恥をかいた。NHKの衛星放送があったんだろう!?」

 ・第3戦 中日0-5ダイエー(同26日・ナゴヤドーム) 6回1死一塁、久慈の右翼線への大飛球にライト秋山がジャンプ。左足でフェンスを蹴りながら好捕、すぐに返球して飛び出した一塁ランナーも刺し併殺とした。第1戦で死球を受けた右ふくらはぎの痛みを聞かれ「筋肉だし、高いフライなら大丈夫だよ」

 ・第4戦 中日0-3ダイエー(同27日・同) 第1、2戦で音なしだった4番小久保が、前年まで同僚の武田からシリーズ1号。「4打席に3度は三振してもいい」と励ましていた王監督は「文句なしのホームランだったよ。武田の胸にもグサッときただろう」

 ・第5戦 中日4-6ダイエー(同28日・同) 逆転勝ちで日本一。2発6安打の秋山が西武時代に続き、史上初の2球団でMVP。右翼から歓喜の輪へ駆け「もう足がフラフラだよ。これでやっと遊べるなあ」

 (次回は2000年の「ON」シリーズ)

=2017/10/27 西日本スポーツ=