ソフトB「継投ミス」で連敗 工藤監督、バンデンの代え時を悔やむ

西日本スポーツ

 本拠地で決める! 2年ぶりの日本一に王手をかけている工藤ホークスがまさかの連敗を喫した。日本シリーズ第5戦はシーソーゲームの末に逆転負け。工藤公康監督(54)は継投ミスを悔やみ、2011年からのシリーズ先制試合の連勝は15で止まった。横浜スタジアムで1勝2敗と負け越し、舞台はシリーズ8連勝中のヤフオクドームへ。福岡のファンの前で工藤監督が舞う。

■接戦に表情明るく

 観客席が揺れるほど青一色の敵地ファンがフルパワーで最後の声援を送る中、一打出れば逆転のところまで相手守護神を追い詰めた。1点差の最終回。2死満塁の好機で、明石の打球は一ゴロとなった。王手をかけてから2日連続での足踏み。工藤監督は敗戦した第4戦と同様、悔しさを入り交じらせながらも、シリーズにふさわしい好ゲームに明るい表情を見せた。

 「ほんとみんながつなぐ意識を持ってくれて、何とかしようという気持ちがすごく出てたし、いいゲームだった。まあ結果的には負けてしまったんで、また切り替えて。向こう(福岡)で頑張ります」

 頂上決戦だけが持つ独特の張り詰めた空気が、わずかに歯車を狂わせた。第3戦までと同様、初回に幸先よく先制に成功。4回に筒香の2ランで試合をひっくり返されたが、直後の攻撃で同点に追いつくと、中村晃が完璧な2ランを放ち2点を勝ち越した。あとは5回まで2失点と好投したバンデンハークから、シーズン同様に超強力な救援陣につなぎ逃げるだけ…。「日本一」の文字が、はっきりと見えてきたところで、大歓声に押された相手打線にのみ込まれた。

 6回だ。バンデンハークが1死一、二塁とピンチを招き、前打席でアーチを食らっていた筒香を迎えると、指揮官はモイネロへのスイッチを決断した。だが、筒香にフェンス直撃の適時二塁打を浴びると、続く宮崎にも中前打を許し同点。なお1死一、三塁で代打嶺井の二塁へのゴロを明石がファンブル(記録は失策)。併殺が取れず三走がかえり、この1点が最後まで重くのしかかった。

 抜群の安定感でリーグVに貢献したモイネロへの継投が、結果的には失敗した形だ。「(バンデンハークに先頭の)桑原君が合ってなかったのでいかせてしまった。あそこの僕が判断が早ければ」。工藤監督は回の頭から継投を選択しなかった自らのミスを認めた。

 ただ、反省はしても、もう決して後ろは振り向かない。左翼の一部分以外はほぼ青く染まった横浜スタジアムは、特に王手をかけられてからの2試合で異様な盛り上がりを見せた。「今度はうちのアドバンテージがある中でできる。しっかりうちらしいゲームをできるように。最初からまたみんなで、フルスロットルで、力を合わせて頑張ります!」。足踏みした分、福岡のファンの前で、高く高く舞う。 (倉成孝史)

◆03、11年は本拠第7戦で日本一

 ソフトバンクは日本一に王手をかけて2連敗。日本シリーズで3連勝(引き分けありを含む)の後に2連敗したのは過去5度、そのうち日本一になったのは2度、球団では初めてのケースだ。ソフトバンクがシリーズで第6戦以降まで戦うのは10度目で、ヤフオクドームに戻って戦った03、11年はいずれも第7戦に勝って日本一となったが、今年はどうか。

=2017/11/03付 西日本スポーツ=

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