ソフトBサファテ来日最長 「全部出し切った」 3イニング0封 球史に刻んだ「最強守護神」

西日本スポーツ

 来日7年目で最長の3イニングの力投が、歓喜を呼び込んだ。延長11回2死一塁。桑原を中飛に仕留めたフォークは、サファテが投じた36球目だった。力を振り絞った守護神は「全部使い切った。明日の分は残っていない。今日勝つしかなかった」。その思いに打線が全力で応えた。

 2014年第4戦以来となるシリーズ2勝目を手にして、2セーブの活躍と合わせ、自身初のシリーズMVPも獲得。先発登板がなかった投手のMVPは異例中の異例だ。工藤監督の次に上がったお立ち台で「94勝と日本一が達成できてうれしい」と全身で喜んだ。

 1点を追う9回。このまま敗れれば3勝3敗の五分になる一戦で登場した。この回を三者凡退に抑えると、直後に内川が同点弾。10回は自身のけん制悪送球もあり無死二塁としたが、ロペス、筒香を連続三振に打ち取るなど無失点。11回も無失点で投げきった。

 レギュラーシーズンは66試合に登板して、プロ野球新記録の54セーブ。最強の守護神としてホークスを支えた。球場外でもその献身ぶりは知られる。2016年4月に発生した熊本地震では、直後に被災地の児童と保護者ら約70人をヤフオクドームに招待。率先して募金活動も行った。

 日本シリーズ開幕直前には、保護者の代表から、感謝の色紙と手紙が改めて届いたという。手紙には地震の恐怖を完全に忘れられないこととともに「招待してくださったおかげで、子どもたちに笑顔が戻ってきました」とつづられていた。手紙を託された関係者から読み上げてもらうと、穏やかな笑みが広がった。

 5月下旬には、体調不良のジェイダ夫人を見舞うため米国に一時帰国。「僕がいない間、チームメートが自分のために戦ってくれた。今日はチームのためにと思って投げた」。チームメートによる胴上げでは5度宙に舞った。支え、支えられ、2017年の球史に誰よりも鮮やかに、自分の名を刻んだ。 (谷光太郎)

=2017/11/05付 西日本スポーツ=

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