ソフトB上林、チーム日本一も…蚊帳の外で悔し涙「何もしていない」 侍で逆襲へ

西日本スポーツ

 「侍」の意地を見せる-。16日開幕の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」に日本代表として出場する上林誠知外野手(22)と甲斐拓也捕手(25)が6日、代表合宿の行われる宮崎に入った。4年目で初の規定打席に達した上林。シーズン終盤に調子を落とし、ポストシーズンは6打数無安打に終わった。日本一から中1日、日の丸での逆襲に向け早くも気持ちを切り替えた。

■代表合宿へ宮崎入り

 悔しい思いは、もうごめんだ。スーツに身を包み福岡空港に現れた上林は、気持ちを新たにしていた。日本一から中1日。チームが歓喜にあふれた一方で、ふがいなさが身に染みた若侍は、日の丸を背負う舞台での雪辱を誓った。

 「自分は(日本シリーズに)出られなかったし、何もしていない。気持ちはこっち(侍ジャパン)。勝たないといけない大会なので、いいところで打ちたい」

 期せずして、鬱憤(うっぷん)を晴らす場を与えられた。レギュラーシーズンはフルで1軍に同行。初の規定打席に達しながら、シーズン終盤は極度の打撃不振に陥った。9、10月で打率2割5厘、打点7。CSファイナルステージは第1、2戦でスタメン出場したが計5打数無安打で、第5戦を前に出場登録を抹消された。

 日本シリーズの出場は第4戦での代打だけ。浜口に、見逃し三振を喫した。シリーズ期間中には、侍ジャパン稲葉監督から「精神的に大丈夫?」と声をかけられる一幕もあった。

 飛躍のシーズンで残っているのは「手応え3割、悔しさ7割」としながらも、「過去を振り返っても仕方がない」と前を向く。日本代表に選出されたことで、チームの秋季キャンプに参加できるのは7、8日の2日間だけ。練習漬けで体力強化をしたい思いもあったが、若手中心とはいえ日の丸を背負うチャンスがあるとなれば、話は別だ。

 代表ではキャンプほどの練習時間は確保できない一方、貴重な見本が目の前にある。「たとえ打てなくても、収穫がないと意味がない」。打撃フォームが似ていると言われる稲葉監督や、「幻の4割打者」となった日本ハム近藤から、打撃のヒントをつかむ意欲にあふれている。

 今オフには、筑後の寮を退寮することも決まった。高卒選手は5年間、寮生活を送ることが通例だが、1年早く福岡市内での1人暮らしを許されたのは、球団から一人前と認められた証しでもある。「まだ他の(1軍)選手の足元にも及ばない。文句を言わせない選手にならないと」。周囲を認めさせるためには、結果を残すしかない。代表の舞台でもう一度、輝きと自信を取り戻す。 (鎌田真一郎)

=2017/11/07付 西日本スポーツ=

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