ソフトB鳥越前コーチ、教え子たちへ“置き手紙” 「毎年キャリアハイの成績を」

西日本スポーツ

 今季限りで退団した鳥越裕介前内野守備走塁コーチ(46)が7日、荷物整理でヤフオクドームを訪れ、ホークスの教え子たちに“ラストメッセージ”を残した。ホークスでの11年間の指導者生活にピリオドを打ち、井口新監督が就任したロッテへの入閣が決定的となっている。今宮や中村晃など、2009、10年の2軍監督時代から指導してきたメンバーが1軍の中核に成長。「毎年キャリアハイ」を選手に求め、新天地に向かう。

 時に厳しく、時に優しく、選手たちに接してきた。2006年限りで現役を退くとすぐ指導者に転身。今季まで11年間、鳥越氏は2軍監督やコーチとしてホークスを支えた。思い出が詰まったヤフオクドーム。「寂しいね。次はまだ正式に決まっていないけど、来るとしたら(ビジターの)三塁側。イメージできないな」と苦笑いした。

 守備はもちろん、日常生活でも、緩みを見つければ厳しく指導した。「いろんなヤツを泣かしてきた」。それは愛情があればこそ。教え子たちに対し「自分でしっかり考えて、目標を持って、真っすぐ突き進んでほしい。ホークスはホークスで勝ち進んでほしいし。(選手も)毎年毎年、キャリアハイを残してほしい。その気持ちは変わらない」と願った。

 レギュラーシーズン94勝の今季、その指導は大記録につながった。143試合でのチームの総失策38は130試合制の1991年西武に並ぶプロ野球記録、守備率9割9分3厘は同年の西武を1厘上回るプロ野球新記録だ。今やホークスの代名詞とも言える堅守は、DeNAとの日本シリーズ制覇にもつながった。

 「別に俺がやったわけじゃなく、選手がやったんだ。あのころ(黄金期)の西武に並んだ、勝った、ということ。一生懸命やってくれた。選手もそうだし、スタッフも。感謝しかない」。第6戦で日本一を達成すると、工藤監督や選手たちに続いて胴上げされた。涙を流した選手たちの顔は忘れられないという。

 ロッカー整理をしていると選手に書かせた複数のリポートが見つかった。11年日本シリーズで40人枠に入りながらベンチから外れる機会が多かった今宮に書かせたものが目に留まった。「リポート用紙2枚にびっしり書いていた。試合をよく見ていないと書けない視点だった」と守備の名手の成長に思いをはせた。

 99年に中日から移籍して以来、ホークスとともに歩んで19年。来季は同じリーグで戦うことが決定的だ。「個人的には今までと変わらず応援する。それは一生変わらない。かわいい後輩たちだから」。敵となってもタカ戦士を見守る。 (谷光太郎)

=2017/11/08付 西日本スポーツ=

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