ソフトB田中正義、秋の工藤塾入り 最多勝東浜らに続け

西日本スポーツ

 2年ぶりの日本一に輝いた福岡ソフトバンクの工藤公康監督(54)が8日、1軍登板なしに終わった田中正義投手(23)の「工藤塾入り」を明言した。あす10日にキャンプ地宮崎入りの予定。秋季キャンプでは東浜、千賀、岩崎らを鍛え抜いた「工藤塾」を開講する。右肩痛などでファーム暮らしの続いた昨年のドラフト1位の田中らを徹底的に強化する。この日は横浜市内の自宅から福岡に戻り、地元テレビ局の生番組にはしご出演した。

■今季1軍登板なし

 涙を流した日本一奪還から4日。お祝いの花がズラリと並ぶヤフオクドームに工藤監督が帰ってきた。ランニングで汗を流し、地元テレビ局の生出演へ。「少しはゆっくりできた」。横浜の自宅で少しばかりの休養を取り、早くもその目は来季を向いた。

 V2への道のりは秋の宮崎から始まる。既にファームの選手たちはキャンプインしており、工藤監督は1軍選手らと10日に宮崎入りする。「上(1軍)からいく人たちはやりたいことをやってもらえればいい。それぞれがテーマを持って」と日本シリーズを戦った1軍組は“放任”の構えだ。

 一方で若手たちには一切妥協を許さない「工藤塾」を開講する。就任1年目の2015年、日本一に輝いた直後の秋キャンプで、若手投手陣に数々の強化メニューを課した。真っ暗になるまで歯を食いしばった東浜、千賀、岩崎らは次々と才能を開花。今秋は田中も塾生となる。

 「投げている姿は見たけど、実際にトレーニングの姿は見ていない。時間があれば本人とも話をしていきたいし、練習時間中でもなるべく話をしていきたいと思う」。昨年のドラフトの目玉で自らの手で引き当てた5球団競合の逸材。今季は右肩痛などで1軍の舞台に上がることはなかったが、潜在能力の高さは言うまでもない。今季、最多勝に輝いた東浜も塾生。工藤式トレを飛躍につなげた。「来年の(春季)キャンプでも(1軍で)見たいと思う選手が出てくれば」と期待した。

■監督はあす宮崎へ

 もちろん田中だけが特別扱いなわけではない。「工藤塾」には笠谷、高橋、育成の長谷川宙ら伸び盛りの若手たちが集まる。「(1軍に)加わってほしい選手もいれば、もう少し時間がかかる選手もいる。期間が短いだけに一人一人課題を渡せるようにしたい」。塾長は18日の打ち上げまでの1週間でフル稼働。最多勝、勝率第1位、最優秀中継ぎと塾生が今季、次々とタイトルを獲得しただけに、さらに期待が膨らむ。

 この日、来季「3・30」開幕戦でオリックスと本拠地で対戦することが発表された。「休みの時間は短く感じるし、あっという間だね」。常勝軍団の指揮官は早くも走りだす。 (小畑大悟)

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■正義危機感あらわ 「精神、体力強化しないと」

 昨年のドラフト1位田中正義は、危機感をにじませ秋季キャンプに取り組んでいる。1年目は右肩の不調で、2軍で1試合の登板にとどまった。「もう過去には戻れない。精神面、体力面ともに強化しないといけない」と課題に取り組む。この日は、キャッチボールや体幹トレーニングで汗を流し、「(1軍の先発)ローテはもう埋まっている。そこに入るにはどうすればいいか考えたい」と神妙に話した。

=2017/11/09付 西日本スポーツ=

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