ソフトB達川ヘッド、宝探しの秋 内野陣高齢化危惧…次世代の主力発掘へ

西日本スポーツ

ミーティングを終えて引き揚げる達川ヘッドコーチ。左は藤本打撃コーチ 拡大

ミーティングを終えて引き揚げる達川ヘッドコーチ。左は藤本打撃コーチ

 「お宝」発掘の秋! 2年ぶりの日本一を果たした福岡ソフトバンクの工藤公康監督(54)と1軍選手らが10日、秋季キャンプ地の宮崎入りした。2、3軍はすでに練習しており、きょう11日から全体でのキャンプがスタート。来季が就任2年目の達川光男ヘッドコーチ(62)は、特に内野陣に「高齢化」が進んでいることを危惧し、次世代の主力となり得る原石を探し出すことに強い意気込みを示した。

 眼鏡の奥の瞳は、さながらトレジャーハンターが宝探しの冒険に出る前のようにキラキラしていた。日本一となり、春以来戻ってきた鍛錬の地、宮崎。就任2年目を迎える達川ヘッドは、明確に今キャンプでの自らの使命を明かした。

 「マッチ(松田)も35(歳)じゃし、セカンドも30代が多い。早く後釜を探さんと。明日(11日)から2、3軍をグルッと見て回るよ。楽しみじゃ」

■類いまれな洞察力

 特に内野陣での「次世代の主力」発掘に、並々ならぬ意気込みを示した。今季は歴代5位のシーズン94勝を挙げるなど、投打とも1軍戦力は12球団ナンバーワンと言っても過言ではないほど充実。一方で、全試合で松田がスタメン出場した三塁や川崎、明石、本多、川島といずれも30歳代の選手が守った二塁には「ポスト」と目される若手が現状ではほぼいないことも事実だ。球団の掲げる常勝軍団構築へ向けて、同ヘッドは使命感をにじませている。

■「第2の甲斐」期待

 「去年の甲斐もそうじゃった。ずっと見ていると先入観も入ってしまうし、悪いとこばかり目に入ってしまうこともある」。年齢こそ還暦を超えているが、就任2年目という「新鮮」な目と、類いまれな洞察力で近未来の主力を見つけ出す。昨秋のキャンプでは、それまでスローイングの速さと強肩だけは認められていた育成出身の甲斐を高評価。もちろん本人の努力あってこそだが、今季は1軍定着どころか、ゴールデングラブ賞も獲得するまでに成長した。今秋は「第2の甲斐」になれる存在を、先入観なく探し出す考えだ。

 同ヘッドは、自身が広島で不動の正捕手だった時代を思い出し、自らに言い聞かせるようにこう口にした。「江藤だってそうじゃったんじゃから」。1989年、広島に高卒で捕手として入団してきた江藤智(現巨人3軍監督)は肩に故障を抱えていたが、打撃力や走力を当時の首脳陣が評価し野手に転向。高卒5年目に31本塁打を放つなど、通算364本塁打のスラッガーとして活躍した。「トレジャーハンター達川」が、秋の宮崎を縦横無尽に駆け回り「お宝」を探り当てる。 (倉成孝史)

 11日にキャンプインするのは以下の選手。東浜、岩崎、石川、武田、森、千賀、嘉弥真、高田、今宮、明石、中村晃、柳田、城所、福田、江川。

=2017/11/11付 西日本スポーツ=