ソフトB千賀、徹底的な体力強化へ 今季ゼロの完投数増やす

西日本スポーツ

 千賀が走る、完全無欠への道-。福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(24)が16日、完投能力の高い投手を目指し12月に“自主キャンプ”を行う意向を明かした。今季は自身初タイトルの勝率第1位に輝いたとはいえ完投ゼロ。いずれもタイトルホルダーで同僚サファテの剛速球、楽天・則本のスライダーに自身の「お化けフォーク」を併せ持つ投手を理想に掲げ、オフは徹底的な体力強化に取り組む決意だ。

 日本中の野球ファンを魅了したサヨナラでの日本一決定から12日。宮崎の青空の下を走る千賀は、強い決意を抱き汗をかいていた。自己最多の13勝(4敗)で2年連続2桁勝利を挙げ、勝率7割6分5厘で初タイトルも手にしたが、チームが頂点に立ったことを除けば晴れやかな思いはない。「今年の成績には1ミリも納得していない」と言い切る。

 「とにかく体を強くしたい。今の体じゃ今年くらいの成績しか残せない。だから投げていて楽しくなかった。こんな球で試合にいくのかと常に思っていた。そうならないように、自信を持ってマウンドに上がりたい」

 186センチ、86キロ。一見すると投手として十分な体つきのようながら、追い求めるレベルは高い。「筋肉の量も強さも、もっと」。より高いパフォーマンスを発揮するため、そして、今年一時離脱する原因となった左背部の張りを再発させないため。「体を強くしたい。それしか考えていない」と繰り返した。

 第1戦で7回1失点と快投して白星を挙げた日本シリーズでは、第6戦の先発を回避して第7戦に備えていた。結果的にシリーズは第6戦で終了。その後、宮崎入りするまでが体を休める期間だった。「5日間休んでオフは終わり」。12月にはヤフオクドームや筑後のファーム施設で“自主キャンプ”を予定しており3勤1休のペースでトレーニングをするという。全ては自分の中にある極めて高い理想をかなえるためだ。

 「極論ですが、デニス(サファテ)の真っすぐが投げられて、則本さんのスライダーが投げられて、僕のいい状態のフォークを投げられたら、1イニングの球数は一気に減る。大げさだけど、8、9回は楽勝になるはず。それを1年間続けられれば。だからレベルアップしたい」

 セーブ王のサファテ、奪三振王の則本、そして勝率第1位の千賀。自身を含めたタイトルホルダー3人の“いいとこ取り”で今年ゼロだった完投数も増やすつもりだ。昨秋は今年3月にWBCを控えていたが、今は来年3月の開幕だけを見据えられる。「去年と違って(WBCの)ボールに慣れる必要もない。だから楽しみ」。自分の限界も球界の常識も超えてみせる。育成出身投手としていくつもの「初」を成し遂げてきた育成の星は、完成形を目指してこのオフも己と闘う。 (谷光太郎)

=2017/11/17付 西日本スポーツ=

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